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インテリアとしても美しい!仕舞扇4選

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Journal編集長
Journal編集長

 

「扇をインテリアとして美しくおしゃれに飾りたい」

「扇ぐための扇子は知っているけど、飾るための扇選びがわからない」

懐やバッグから取り出してあおぐために携帯する扇子と違い、インテリアとして飾れる観賞用の扇については意外に知られていませんよね。

 

観賞用としておすすめなのは、「仕舞扇(しまいおうぎ・しまいせん)」と呼ばれる扇です。

日本情緒たっぷりで見ても飾っても美しい「仕舞扇」の解説と、おすすめ商品を厳選して紹介します

仕舞扇は能で使われる扇の1つ

扇にはさまざまな形式や意味があり、おもに芸事や茶道、儀礼の道具として1,000年以上も前から用いられてきました。

仕舞扇は、日本の代表的な伝統芸能『能』で使われる扇の1つで、能では2種類の扇が使われます。

中啓(ちゅうけい):閉じたとき銀杏の葉のように先が開き、末広になっている扇。

仕舞扇(鎮折):扇の先を強く圧して鎮めた形をしている。

閉じるとほぼまっすぐになる。

いずれも日常の扇よりサイズが大きいのが特徴で、図柄や骨の色にもたくさんの種類があります。

仕舞扇は開閉しやすくしっかりした造りなので、飾りやすくインテリアに最適なのです。

仕舞扇は能の流派によって紋様が違う

能には「能楽五流」と呼ばれる流派があり、仕舞扇の柄には以下のような特徴があります。

観世流:三段の水巻の紋様「観世水」が描かれている。

優美で繊細な芸風。

宝生流:五つの雲「宝生五雲」が描かれている。

金剛流:金剛雲や九曜星が描かれ、「舞金剛」とも呼ばれる華麗で優美な芸風。

金春流:白地に5つの丸紋を描いた「五星」が描かれている。

喜多流:三つの雲「三雲」が描かれている。

武士道精神主義の気迫に満ちた芸風。

これらは、それぞれの流派の「代表的な紋様」です。

鑑賞用として販売されている仕舞扇は、季節を象徴するような事柄や草花などが、豪華できらびやかに描かれたものが中心になります。

それぞれ扇骨の数は10本で基本的には通常の扇と変わりませんが、仕舞扇は使われる扇骨の色や形状が「流派」によって違うのです。

インテリアとして扇を飾ろう

仕舞扇は、能などの”芸事”で使うためにつくられ始めたものですが、その美しい紋様や色から実際に能や狂言に使うのではなく、観賞用として購入する人も多いです。

仕舞扇を立てて飾るためのスタンドなど、パーツも販売されていますよ。

また、飾る位置は以下の場所がおすすめです。

玄関

床の間

茶室

リビングルームなど

扇の美しさを目で見て楽しむのですから、人目に付く場所や人が集まる部屋の壁に掛けたり立てかけたりして飾りましょう。

扇は形が末広がりで大変縁起が良いので、柄によってお正月のお飾り、ひな祭りや端午の節句を祝う飾りとしてもおすすめですよ。

インテリアとして飾れるおすすめ仕舞扇4選

1つ飾るだけで、華やかで明るい雰囲気が演出できる仕舞扇を4つ紹介します。

日本情緒溢れる図柄ですので、外国の方へのプレゼントとしても大変喜ばれますよ。

【江戸扇子】雲錦堂 深津扇子店 飾扇 糸目友禅セット 角

【江戸扇子】雲錦堂 深津扇子店 飾扇 糸目友禅セット 角をもっと詳しく見てみる。

今や僅か2人だけとなった江戸扇子職人の一人である深津と申します。

京都の肉厚で良質な竹のみを使用しています。

閉じるときに「ぱちん」と綺麗な音がするのが良質な竹を使い、職人が丁寧に仕上げた扇子の証。

オリジナルの柄を施した一点物なので、お気に入りの仕舞扇を見つけたら早めに買われることをおすすめします。

素材:紙,竹

サイズ:高さ:36×幅53cm

価格:59,000円

備考:竹台付き

【江戸扇子】雲錦堂 深津扇子店 飾扇 糸目友禅セット 角をもっと詳しく見てみる。

【株式会社とくの】四季折々の百花とおよよ/紅白梅

【株式会社とくの】四季折々の百花とおよよ/紅白梅

>【株式会社とくの】四季折々の百花とおよよ/紅白梅をもっと詳しく見てみる。

明治40年創業の老舗「とくの」がつくる、金箔の上に華やかで明るい雰囲気の柄を手書きで絵付けした仕舞扇です。

表面には、あやめや菊など四季折々の多くの花々と、葵祭で斎王代(さいおうだい)※¹が乗る腰輿(およよ)という輿(こし)が描かれ、裏面には紅白梅※²の図柄が散りばめられています。

両面に絵があるので、季節の変化や気分によって変えられるのも嬉しいですよね。

お祝い事の席やおもてなしの席に仕舞扇があると、パッと華やかになるのでおすすめです。

素材:紙,竹

サイズ:高さ:36×幅53cm

価格:38,500円(税込み)

備考:竹台付き

※¹:京都三大祭りの1つ葵祭り(あおいまつり)のヒロイン

※²:1本の木に紅白両方の花が咲く梅。

縁起が良いとされている

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【扇子司 伊藤常】白波に日の出/牡丹

【扇子司 伊藤常】白波に日の出/牡丹

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嵐山、清水、五条と京都市内に3つの実店舗を構える「伊藤常」がつくる、金色をベースにした、インパクトたっぷりの絵柄の仕舞扇です。

表面には荒々しくパワフルな白波に真っ赤な日の出、裏面には百花の王と呼ばれる牡丹が柔らかなピンク色で繊細に美しく描かれています。

静と動、男性的と女性的のような対照的な絵柄が特徴です。

飾る面によって、大きく変化する印象を楽しみながら鑑賞できますね。

素材:卵染め竹

サイズ:縦:約34cm(天地),横幅:最大約55cm

価格:24,200円(税込み)

備考:香り付き,扇子台は別売り

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【京扇堂】2127 狂女扇・紅無草花

【京扇堂】2127 狂女扇・紅無草花

>【京扇堂】2127 狂女扇・紅無草花をもっと詳しく見てみる。

創業天保三年の歴史をもつ「京扇堂」がつくるこちらの仕舞扇は、狂女扇(きょうじょおうぎ)と呼ばれ、主に日本舞踊の舞台用に使われる扇です。

狂女とは、女物狂(おんなものぐるい)を主題とした能のことで、「隅田川(すみだがわ)」「三井寺(みいでら)」「班女(はんじょ)」「花筐(はながたみ)」などがあります。

黒骨が全体をキリリと引き締めており、紅無(いろなし)の草花柄がクールな印象を与えていますね。

素材:不明

サイズ:尺1寸(縦33.3×横56cm)

価格:38,500円

備考:他流の骨でも仕立て可能

>【京扇堂】2127 狂女扇・紅無草花をもっと詳しく見てみる。

まとめ

今回は、日本らしい道具の代表格でもある「扇」のなかでも、インテリアとして飾って美しい「仕舞扇」について紹介しました。

本来は芸事に欠かせない仕舞扇ですが、鮮やかな色や柄は閉じて仕舞っておくのがもったいない美しさですよね。

自然に観賞用として広まったのもうなずけます。

1つ1つ職人が手作業でつくり、丁寧に絵付けされた仕舞扇は手に取ってみると独特のオーラと迫力があります。

和室にもっと高級感を持たせたい方や玄関をスッキリ美しく見せたい方、外国のお客様をおもてなしするお部屋に仕舞扇を飾ってみませんか?

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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