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鎌倉彫

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神奈川県

  • 1200年頃
  • 鎌倉時代

歴史

鎌倉彫の起源は、江戸時代の文献に「鎌倉彫は、四條帝の御宇、運慶の孫康運の男康圓、陳和卿とともに法華堂の仏具を彫りたるを始とす」とあり、遠く鎌倉時代までさかのぼります。

鎌倉時代、中国から禅宗とともに伝来した堆朱や堆黒等の影響を受け、工夫を凝らしながら木彫り漆塗りの技法で仏具を作ったのが、鎌倉彫の始まりです。

室町時代には茶の湯の興隆とともに茶道具として大いに珍重されました。

これらの仏具や茶道具の制作に携わっていたのは仏師でした。

しかし、明治新政府の公布した神仏分離令は、廃仏毀釈の運動を引き起こし、寺院の衰退から仏師の仕事は激減しました。

この頃、鎌倉では、多くの仏師が転職を余儀なくされる中で、二人の仏師が活躍します。

一人は後藤齋宮、もうひとりは三橋鎌山でした。

二人は仏像彫刻の技術を生かしながら新しい活路を鎌倉彫に見出し、今日の発展の基礎を築きました。

特徴

鎌倉彫とは、カツラやイチョウなどの木を用いて木地を成形し、文様を彫り、その上に漆を塗って仕上げた工芸品で、鎌倉市およびその周辺地域で作られたものをいいます。

鎌倉彫は木地づくりから始まって、彫りも漆塗りも、手間と暇をかける細かい作業の連続です。

物によって違いますが、30cm位のお盆で1か月から1.5か月位かかります。

日本的な草花の絵柄を中心に力強く大胆に彫刻し、柔らかさとあたたかみを出した漆塗りが特徴です。

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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