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小代焼

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小代焼の歴史

熊本県の荒尾市をはじめ、県北部で作られる小代焼の歴史は江戸時代に遡ります。

1932年に豊前から肥後へ転封された細川忠利が、上野焼陶工の牝小路家初代源七と葛城家初代八左衛門に焼き物を命じ、小岱山(しょうだいさん)に登り窯を開いたのが始まりといわれています。

その後、1836年に藩の命令を受けた山奉行の瀬上林右衛門が、産業を活発にするため瀬上窯を築き、小代焼の特殊な技法が受け継がれていきました。

そして、野田家と近重家に継承され、今日の発展へつながっています。

明治維新の後、ほかの磁器に押され一旦は廃炉となりますが、昭和に入り近重治太郎、城島平次郎らの尽力により復活を遂げます。

戦後は小岱山麓にたくさんの窯が作られ、2003年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されました。

小代焼の特徴

小代焼の特徴は、鉄分が多く含まれた小岱山の粘土を使い、灰釉(かいゆう)を流しかけてつくられる自由奔放な模様です。

薬の調合割合や焼成温度によって発色が異なり、色によって、青小代、黄小代、白小代、飴小代に分けられます。

藁灰釉(わらばいゆう)や打ち掛け流しなどの技法を使い、深く美しい色合いと素朴でダイナミックな模様がつくりだされます。

完成までの工程は、粘土の配合から始まり、成型、乾燥、素焼き、施釉(せゆう)、焼成など10工程以上に及びます。

また、小代焼は五徳焼(ごとくやき)とも呼ばれ、腐らない、湿気を防ぐ、臭い移りしない、毒を消す、延命長寿を得られるという五つの優れた点があることから、芸術性だけでなく実用性を兼ね備えた器であることに由来します。

小代焼の利用シーン・使用上の注意点

小代焼の色合いと流しかけの大胆な模様は、おもてなしの器としてだけでなく、ワンランク上の普段使い器としても活躍します。

盃や箸置きなどの小さなものからどんぶりなど大きなもの、コーヒーカップやマグカップ、ティーポットまで種類が豊富なので、ライフスタイルにあわせて選べます。

コップの内側だけ釉薬(ゆうやく)をかけていない器はビールの泡立ちが良く、クリーミーで細かな泡が楽しめます。

基本的なお手入れは、スポンジに洗剤をつけて優しく洗い流します。

衝撃に気をつけさえすれば、お持ちの食器と同じお手入れで大丈夫です。

電子レンジと食洗器に関しては、製造の窯元により異なり、使用可能な器もあります。

直火はNGですが、梅干しなど酸のある食品には問題なくお使いいただけます。

小代焼の見学できる工房

名称:小代焼ふもと窯

所在地:熊本県荒尾市府本上1728−1

電話:0968-68-0456

アクセス:JR荒尾駅から車で約20分

営業時間:9:00〜18:00

定休日: 無休

 

名称:小代焼中平窯

所在地:熊本県荒尾市樺1192

電話:0968-68-7326

アクセス:JR荒尾駅から車で約20分

営業時間:10:00~17:00

定休日:水曜日、木曜日

 

名称:小代焼岱平窯

所在地:熊本県玉名郡南関町宮尾470

電話:0968-53-9245

アクセス:JR荒尾駅から車で約20分

営業時間:9:00~18:00

定休日:無休

 

名称:小代瑞穂窯

所在地:熊本県荒尾市上平山914

電話: 0968-66-2380

アクセス:南開インターより車で15分

営業時間:10:00~17:00

定休日:火曜日

小代焼の体験できる場所

名称:小代本谷ちひろ窯

所在地:熊本県荒尾市川登2131-74

電話:0968-68-6459

アクセス:JR荒尾駅から約15分

営業時間:10:00~16:00

定休日:不定休

 

名称:小代焼一先窯

所在地:熊本県玉名郡長洲町永塩1612-3

電話:0968-78-5631

アクセス:JR荒尾駅から約20分

営業時間:9:00~18:00

定休日:不定休

 

名称:小代松風焼野田窯

所在地:熊本県玉名郡南関町関町1566

電話:0968-53-1531

アクセス:南開インターより車で3分(商工会裏)

営業時間:10:00~18:00

定休日:不定休

 

名称:小代焼太郎窯

所在地:熊本県荒尾市平山2560-17

電話:0968-68-4817

アクセス:JR荒尾駅から約20分

営業時間:9:00~19:00

定休日:不定休(毎週火曜日・木曜日に陶芸教室開催)

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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