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三川内焼

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三川内焼の歴史

三川内に古くから伝わる窯業は1600年代に平戸藩の御用窯となっており、将軍家や天皇家といった権力者への献上品として製造されていました。

そのため、繊細優美な絵付けの他、精巧な技術の洗練化が求められる焼き物でした。

そして、明治時代になると三川内焼の持つ美しさや製品としての素晴らしさが伝えられることでヨーロッパの各地へ輸出され、現在では古平戸として世界各地の美術館へ所蔵されています。

現在となっても昔から受け継いだ技術を持つ窯元達により洗練された製品が数多く生み出され、多くの愛好家に利用される焼き物です。

また、三川内焼は2016年に日本磁器のふるさと 肥前の構成文化財として、日本遺産に登録されています。

三川内焼の特徴

三川内焼は世界中で白磁の焼き物として知られ、キメの細かい地肌と白磁への繊細で鮮やかな染め付けが特徴となっています。

呉須と呼ばれる顔料を使って青い染め付けが施され、全体的にシンプルなデザインながらも鮮やかな色合いが目を引き、古くから高級品として作られてきました。

さらに、透かし彫りという技術により高温で焼成した焼き物のような輝き方をします。

一つ一つが職人による手作業で丁寧に細工されているため、繊細な美しさを感じることができます。

他にも、三川内焼で多く用いられる唐子絵は柔らかく丸みのある絵柄です。

この唐子絵はもともと中国の明から派生した技術で、繁栄や幸福の意味が込められた縁起物として描かれていました。

三川内焼の利用シーンや使用する際の注意点

三川内焼は日常的に使用する食器以外にも、描かれている唐子絵が縁起物となっていることから贈り物用としても親しまれています。

さらに、その美しい繊細なデザインから置物や花瓶としても使用することができます。

三川内焼を使用する際の注意点として、日常的にお皿として使う場合は洗った後、よく乾燥させることが大切です。

さらに、使い始めはよく煮沸しておくと、後から汚れが付きにくくなり長く使用することができます。

また、電子レンジの使用は避けるようにしましょう。

電子レンジから発せられるマイクロ波は器を傷める可能性があるため注意が必要です。

どうしても使用しなければならないときは、長時間の使用や高温を避ける必要があります。

三川内焼を見学できるところ

名称:平戸松山窯
所在地:長崎県佐世保市三川内町901
電話:0956-30-8657
アクセス:JR佐世保駅から車で約25分
営業時間:9:00〜17:00
定休日:不定休

名称:平戸嘉久正窯
所在地:長崎県佐世保市三川内町689
電話:0956-30-8765
アクセス:三河内駅から車で約3分
営業時間:9:00~17:00
定休日:祝日、土曜日、日曜日

名称:平戸洸祥団右ヱ門窯
所在地:長崎県佐世保市三川内町889番地
電話:0956-30-8606
アクセス:長崎空港から佐世保行きバスで約70分
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜、年末年始

名称:嘉泉窯
所在地:長崎県佐世保市三川内町685
電話:0956-30-8201
アクセス:三河内駅から車で3分
営業時間:9:00~17:00
定休日:年末年始

三川内焼を体験できるところ

名称:三川内焼伝統産業会館
所在地:長崎県佐世保市三川内本町343
電話:0956-30-8080
アクセス:佐世保駅から西肥バス伊万里方面行きで35分
営業時間:9:00~17:00
定休日:年末年始

名称:玉峰窯
所在地:長崎県佐世保市三川内町177
電話:0956-30-7716
アクセス:長崎空港から佐世保行きバス早岐田子の浦下車、タクシー乗り換え10分
営業時間:9:00~17:00
定休日:年末年始

名称:平戸藤祥五光窯
所在地:長崎県佐世保市三川内町710番地
電話:0956-30-8641
アクセス:三川内インターから国道35号線を佐世保方面へ約3km直進、三川内山入口を左折して1.5キロ
営業時間:9:00~17:00
定休日:年末年始

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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