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職人技が光る!南部鉄器のフライパンブランド3選

niguramuより引用

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Journal編集長
Journal編集長

南部鉄器というと鉄瓶が有名ですが、鋳物の技術を活かしたフライパンも丈夫で長く愛用できることから人気があります。今回は、おすすめのフライパンを紹介したいと思います。

南部鉄器を使うメリットは周知のとおり、手軽に鉄分を摂取できることや、料理の味も引き上げることがあります。

鉄瓶のイメージが強い南部鉄器ですが、毎日使えるスキレットのようなフライパンも、多くリリースされています。

職人の手仕事でひとつひとつ作られる、南部鉄器製のフライパン。そのなかでも、とくにモダンでスタイリッシュな、生活に映える商品を3つ厳選しました。

世界的に有名な釜定や、池永鉄工のデザイナーズライン、ファンの多い小笠原陸兆作品と、南部鉄器とひとことで言い切るにはあまりに個性的なフライパンたちをその特徴とともに紹介します。

フライパンを南部鉄器にするメリットと、選ぶ際のポイント

まずは、南部鉄器のフライパンを使用することのメリットと、どのように選べば良いのか、そのポイントについてご紹介します。

南部鉄器を選ぶメリット

先述の通り、南部鉄器を使用することで「鉄分」を簡単に摂取することができます。とくに南部鉄器には、人間の身体に吸収されやすい「二価鉄」と呼ばれる鉄分が含まれているため、調理中に溶け出す鉄分は効率的にわたしたちの身体に取り込むことが可能です。

また、一般的な鉄製のフライパンは上手に使わなければ「焦付き」「サビ」の心配がありますが、南部鉄器なら、その心配は極力抑えることができます。それは、南部鉄器の製造方法に秘密があります。

南部鉄器は主に「鋳造」という製造方法を取っています。これは溶かした鉄を「砂型」に流し込み、冷やし固める方法です。

砂型を使用し作られた南部鉄器の表面には、細かな凹凸ができます。この凹凸のおかげで、食材の接地面に隙間ができることにより、焦付きを防ぎます。

また、使い込むほどにこの凹凸に油が染み込むことにより、より一層焦付きにくくなります。ツヤを増した南部鉄器のフライパンは美しく黒光りし、しっかりと油の染み込んだ鉄器にはサビが生じません。

そのことにより、南部鉄器のフライパンは、一生モノの調理器具となるのです。

南部鉄器フライパンの選び方

  • サイズと重さを確認する

鉄製の調理器具は重いものです。まして鉄瓶と違い、フライパンは揺すったりあおったりすることもあるため、重さについてもご自身にちょうど良いものを選ぶのがベスト。

主にどんな調理に使うのかを考えたり「サイズは大きくて、重さは軽めのものが欲しい」という場合は、フライパンの厚みを薄いものにしてみるといった工夫ができます。

  • IH対応かどうか

南部鉄器の中には、IHに対応しているもの・していないものがあります。

ご自宅の環境がIHの場合は、必ず対応しているかどうかをチェックしてください。

  • フライパンの持ち手が好みの位置かどうか

南部鉄器に限らず、フライパンの持ち手の位置というのは意外と好みの分かれるところ。調理器具にこだわりのある方ならなおさらです。

とくに南部鉄器は重さがあるため、ちょうど良い持ち手でないと調理がしにくく感じることも。IHで持ち手が低いフライパンを使用しようとする場合、IHヒーターと持ち手との距離が近すぎると、煩わしさを感じるかもしれません。

  • ホーロー加工されていないもの

南部鉄器からは鉄分が摂取できる、とのメリットをご紹介しましたが、表面がホーロー加工されている製品については異なります。

南部鉄器を選ぶ目的のひとつに「貧血予防」をあげるのであれば、ホーロー加工のされていないものを選んでください。

南部鉄器老舗の伝統に、現代的なデザインの風を。池永鉄工株式会社「tetu」

池永鉄工株式会社「tetu」

南部鉄器の老舗、池永鉄工株式会社には「南部池永」「鉄の器」「tetu」の3種の鉄器ブランドがあります。

なかでも「tetu」は、デザイナーである小泉誠氏が特別に手掛けるラインで、華美な装飾がなく現代の生活になじみやすい、シックなデザインが特徴的です。

フライパンや鉄瓶のほか、ブックエンドやテープカッター、レインラックなど鉄の重さを活かした個性的な作品が並びます。

「tetu」の人気フライパン【片手鉄鍋20(IH対応)】

tetu片手鉄鍋20(IH対応)

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tetuが南部鉄器づくりにおいてこだわっている点は【鉄の厚さ】です。鉄が厚ければ厚いほど蓄熱効果が高まり、食材をのせても温度が下がりにくいという利点があります。温度が下がりにくいため、食材のうまみが逃げにくく、料理がおいしく仕上がります。

数ある南部鉄器のフライパンのなかでもとくに厚い「tetu」は、IH調理器をお使いの家庭におすすめです。鉄が厚いことは変形率が低いことにつながるため、フライパンが変形しやすいとされるIH調理器でも長く使うことができます。

tetuのフライパンの【一切の無駄を省いた美しい佇まい】は、そのまま食卓に出せる風格も持ち合わせたデザインであり、そんなおしゃれな外観も魅力の一つです。

tetuのフライパンのデザインは、ただ装飾を取り払っただけではなく、機能性に関してもよく考えられています。たとえば、フライパンの形状がすこし外側へ反り出しているため、注ぎ口がないにもかかわらず、汁物やソースを注ぎやすいというポイントが挙げられます。

持ち手の長さと傾斜のバランスは、本体の重さを実際より軽く感じられるよう計算されており、そのすべての工夫は「見事」の一言に尽きます。

  • サイズ:W330×D215×H53㎜
  • 容量:約1.0L(満水)
  • 重量:約2,100g

>tetu 片手鉄鍋20(IH対応)についてもっと詳しく見てみる

「釜定」の三代目、宮伸穂氏の手掛けるアーティスティックな南部鉄器

 

「釜定」

「釜定」は、岩手県盛岡市にある、老舗の南部鉄器工房です。

釜定の三代目である宮伸穂氏は世界的なデザイナーであり、南部鉄器を国外に知らしめた人物のひとり。彼の生み出すモダンでスタイリッシュなデザインは、フィンランドやアメリカからも多くの人気を得ています。

南部鉄器といえば、重厚で装飾過多なイメージでした。宮伸穂氏は、伝統的な南部鉄器から余分な装飾をそぎ落とし、シンプルで使いやすい鍋やフライパンを作り上げました。

「釜定」の鉄器は、現代的なキッチンやシックな食卓にも映える、洗練された美しさが魅力です。

鍋やフライパンだけでなく、栓抜きや鍋敷き、動物をモチーフにしたオーナメントなど、枠にとらわれることのない宮氏の南部鉄器。これらはもはや、日用品としての存在を超えたアート作品といっても過言ではありません。

「釜定」の人気フライパン【シャロウパン】

釜定 シャロウパン

>釜定 シャロウパンについてもっと詳しく見てみる

釜定の「シャロウパン」は、一般的な南部鉄器のフライパンより深さが無く薄手であるため、大きさに反して軽く扱いやすいことが特徴です。きれいな焼き目をつけるのが得意で、パンケーキ、クレープ、ハンバーグなどに適しています。

浅いフライパンは、本体と持ち手の高さが同じだと使いにくいという問題があります。シャロウパンは、本体からそのまま持ち手の部分だけが上にあがったデザイン。これをスマートに解決している釜定のシャロウパンは、やはり洗練された機能美を持っていると感嘆するほかありません。

釜定はほかにも、ワンハンドパンS、Lとして、シャロウパンより深く、小さなフライパンをつくっています。シャロウパンとワンハンドパン2種を重ねて、すっきりと収納することも可能です。

使わないときまで美しいため、「魅せる収納」を実践しているキッチンにも適したフライパンです。

  • サイズ:φ215×390×H70(深さ21)mm
  • 容量:約0.61ℓ(満水)/約0.43ℓ(7分目)
  • 重量:約1355

>釜定 シャロウパンについてもっと詳しく見てみる

「小笠原陸兆」の名前は、唯一無二の南部鉄器を求める人々の指針である

小笠原鋳造所 小笠原陸兆

岩手県にある「小笠原鋳造所」で、数々の南部鉄器を生み出した小笠原陸兆氏。彼の手がけるデザインは【曲線が美しく、かつ実際に使いやすい】美的にも機能的にも優れたものばかりです。

小笠原陸兆氏は、残念ながら2012年に生涯の幕を閉じられました。工房そのものも閉められましたが、地元の工場の協力のもと「小笠原陸兆」を冠する鉄器は作り続けられています。

彼が生涯にわたり情熱をかたむけた、もはや【芸術】ともいえる南部鉄器。鉄瓶のほかにも、独創的な形のブックエンドや、利き手を問わず使いやすい両口のフライパンなど、さまざまな作品を世に送り出しました。

今回は小笠原陸兆のフライパンのなかでも、手軽な調理に使いやすい「ミニパン」を紹介します。

「小笠原陸兆」の人気フライパン【ミニパン】

小笠原陸兆 ミニパン

>小笠原陸兆 ミニパン についてもっと詳しく見てみる

小笠原陸兆が手がけた「ミニパン」は、デザインに遊び心があるフライパンです。

柄とフライパンの間の”キュッ”と絞られたくびれは、システマチックなキッチンウェアには出せない独特の存在感を見る人に与えます。おたまじゃくしのようでもあり、可愛らしさも持っているフライパンで、女性にも喜ばれる見た目です。

ミニパンは、大小、二種類のサイズ展開。ミニパン大には専用のフタがあり、たいへん便利です。「大」と名づけられていますがフライパンとしては小ぶりであり、一人分の調理やオーブン調理に適しています。

使いやすく、手入れしやすいサイズのため、初めて南部鉄器のフライパンを使う場合にもおすすめです。

ミニパン小は、目玉焼きをひとつ作るのに最適な大きさのフライパン。小さなトースターにも、ミニパン小なら丸ごと入れて焼くことができます。ソーセージを2、3本焼くだけ、のような簡単な調理の時に活躍します。

ミニパン 大

  • 全体 230″L × 145″W (145″diam) × 50″H mm
  • 重量: 630g
  • 鍋部: 145″diam × 30″H(25″deep)mm
  • 裏面: 110″diam mm

ミニパン 小

  • 全体: 230″L × 110″W (110″diam) × 40″H mm
  • 重量: 350g
  • 鍋部: 110″diam × 25″H(20″deep)mm
  • 裏面: 80″diam mm

ミニパン大用フタ

  • 145″diam × 42″H (内持ち手25)mm
  • 重量: 420

>小笠原陸兆 ミニパン についてもっと詳しく見てみる

まとめ

南部鉄器のフライパンで調理をすると味が良くなるだけでなく、適度な鉄分を体に取り入れることもでき、メリットが多いといえます。

南部鉄器は職人が手がける高級品であり、適切に手入れを行うと世代を渡って使い続けることもできるため「良いもの」を選び、大切に使えるゆとりある方にこそおすすめできます。

デザイン性に優れ、こだわりのキッチンインテリアにも映える南部鉄器のフライパンを、ぜひ使ってみませんか?

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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