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西陣織

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西陣織の歴史

養蚕業と絹織の技術が大陸から京都の山城に伝えられたのが西陣織の発祥と言われています。

大陸から渡来した秦の一族が京都の地で養蚕業を始め、平安時代に京都に首都が移ってから宮廷の加護を受けて養蚕業は大きな発展を遂げました。

織物業として知名度を高め、西陣織の名前が付いたのは室町時代以降であるとされています。

応仁の乱の際には京都の街中が戦地となって大きな被害を受けてしまい、織物業は壊滅状態になりました。

しかし、その後の西軍の本陣跡から織物業が再開され、さらに高機や紋織を取り入れていくことにより新しい方向性で発展を遂げています。

江戸時代にも奢侈禁止令による苦境もありました。

それでも文明開化以降に海外の技術も取り入れていき、西陣織はさらに洗練された近代織物として大成しています。

西陣織の特徴

西陣織は発展と衰退を繰り返すことにより独自の技術を生み出してきた歴史があります。

西陣織と一括りにされてしまっていますが、発祥が同じだけでまるで異なる様子の織物があり、綴、経錦、緯錦、風通、ビロードなどに分類されているのが現状です。

西陣織の権威である西陣織工業組合では12品種に分類しています。

基本的には先染めの手法を用いる高級な絹織物であり、京都市の西陣で職人の手により生産されたものを全て指すのが基本です。

彩り豊かなデザインのものが多く、羽毛なども用いて豪華絢爛に仕上げた製品も少なくありません。

世界の高級産地の一つとしても知られているのが西陣であり、国際的に高い評価を得て人気も高くなっています。

西陣織の利用シーンと利用の注意点

西陣織には様々な製品があり、和装だけでなく和装小物にも古くからよく用いられてきました。

最近ではネクタイやショール、ハンカチなども生産されているため、幅広い利用シーンがあります。

普段使いよりはややフォーマルな場で着飾りたいときに着用するものが多いのが特色です。

<基本的なお手入れ>

西陣織の製品を使ったときには湿気を嫌うので一度陰干しをして乾かすことが大切です。

それと合わせてホコリをできる限り落とし、着用している間にできてしまったしわについては、あて布をしてアイロンがけします。

保存の際には通気性の良い紙などに包んで箪笥にしまい、防虫剤を入れておくのが無難です。

<してはいけないこと>

絹製品は繊細なので自宅で気軽に洗濯してはなりません。

西陣織は個々の製品によって適したクリーニング方法があるので説明書などを読んで確認することが大切ですが、一般的にはドライクリーニングになります。

西陣織の見学をできる工房

名称:西陣織会館

所在地:京都市上京区西堀川通元誓願寺上ル竪門前町414番地
電話:075-451-9231
アクセス:市バス「堀川今出川」または地下鉄「今出川駅」より徒歩約10分
営業時間:10:00~18:00
定休日:12月29日~1月3日

名称:織成舘
所在地:京都府京都市上京区浄福寺通上立売ル大黒町693
電話:075-431-0020
アクセス:バス停「今出川浄福寺」より徒歩約3分
営業時間:10:00~16:00
定休日:月曜、年末年始

名称:織匠平居
所在地:京都府京都市上京区小川通上立売上る射場町551
電話:075-431-0610
アクセス:地下鉄「今出川駅」より徒歩約10分
営業時間:9:00~18:00
定休日:第2土曜、日曜、祝日

西陣織の体験をできる場所

名称:西陣織会館

所在地:京都市上京区西堀川通元誓願寺上ル竪門前町414番地
電話:075-451-9231
アクセス:バス停「堀川今出川」または地下鉄「今出川駅」より徒歩約10分
営業時間:10:00~18:00
定休日:12月29日~1月3日

名称:光峯錦織工房
所在地:京都府京都市北区紫竹下ノ岸町25
電話:075-492-7275
アクセス:バス停「下岸町」より徒歩約4分
営業時間:9:00~17:00
定休日:土日祝日

名称:奏絲綴苑
所在地:京都市上京区西柳町590-8
電話:090-8232-5228
アクセス:バス停「上七軒」より徒歩約3分、バス停「北野天満宮」より徒歩約4分
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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