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薩摩切子と江戸切子の違いとおすすめの切子7選

薩摩切子と江戸切子の違いとおすすめの切子7選
Journal編集長
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繊細で、見た人の心を捉えて離さない「切子」。中でも、薩摩切子や江戸切子は日本を代表する切子です。

「伝統的で素敵な切子が欲しい!」と思っても、薩摩切子と江戸切子の違いが分からなくて悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?薩摩切子と江戸切子はよく似ているので、悩んでしまうのも当然です。

私も、これまでに数多くの切子を見てきていますが、最近では江戸切子なのにどことなく薩摩切子の雰囲気があるような切子もあります。

この記事では、薩摩切子と江戸切子の違いについて詳しく解説します。

さらに、こだわりの日本製品を熟知したBECOSJournal編集部が、厳選した薩摩切子や江戸切子を7つ紹介するので、ぜひ参考にしてください!

切子ってどんなもの?

切子とは、カットグラスの技法で文様を作ったガラス細工です。切子は、カットグラスの日本名でもあります。

カットグラスの技法というのは、ガラスの表面に回転砥石などで溝を掘る技法のこと。道具や溝の深さ、文様でいくつもの表情ができ、とても美しいものができあがります。

中でも、薩摩切子や江戸切子は日本を代表する切子です。

薩摩切子と江戸切子の歴史的な違いは?

切子は、ポルトガル船が種子島に漂着したころに、宣教師たちが日本に持ち込んだといわれています。

その後、長崎でガラス作りが行われるようになり、江戸時代には全国で作られるようになりました。

ここでは薩摩切子と江戸切子の違いを、歴史的な観点から解説します。

薩摩切子

薩摩切子は、第28代藩主である島津斉彬が有名にしました。斉彬は、切子を海外交易品として、藩の産業にしようと開発。

その結果、着色ガラスの研究で、紅・藍・紫・緑の発色に成功します。

中でも紅は、日本で初めて発色に成功したため「薩摩の紅ガラス」として称賛されました。

しかし、薩摩切子は斉彬の死をきっかけに衰退してしまいます。さらに、1863年には薩英戦争で工場は消失。

明治10年の西南戦争前後に、薩摩切子の技術は途絶えてしまったといわれています。

ですが、その約100年後には、薩摩切子を復活させようと薩摩ガラス工芸が設立しました。薩摩ガラス工芸の設立をきっかけに、時代を超えて薩摩切子は蘇ります。

それだけでなく、当時の文献・薩摩切子をもとに、金赤と黄色の再現に成功しました。現在では鹿児島県の伝統工芸品に指定され、美術品や日用品として活躍しています。

江戸切子

1834年に、加賀屋久兵衛が金剛砂(不純物の多い砂質のコランダム、研磨剤)でガラスの表面に彫刻をしました。

この彫刻こそが、江戸切子のきっかけだといわれています。明治に入ると品川興行社硝子製造所が設立され、切子指導者を海外から招きました。

そして、現代まで伝わる江戸切子の伝統的なガラス工芸技法が確立。庶民に親しみのあるガラス細工として広がります。

大正に入ると、素材の研究や研磨技法が開発され、品質がさらに向上。昭和60年には、東京都の伝統工芸品産業に指定されました。

平成14年には国の伝統的工芸品に指定され、現在でも私たちに馴染みの深いガラス細工として親しまれています。

薩摩切子と江戸切子の特徴的な違いは?

薩摩切子と江戸切子には、どのような特徴があるのでしょうか。

ここでは薩摩切子と江戸切子の特徴について解説します。

薩摩切子

薩摩切子最大の特徴は、グラデーションです。濃い色のところから中面にいくにつれて少しずつ薄くなっていきます。

このグラデーションは、ぼかしといわれるもの。

薩摩切子は、吹き竿にとった透明ガラスに、色ガラスを手作業で被せます。

色ガラスを被せることで、分厚い色被せガラスの完成です。

そして、でき上がった分厚い色被せガラスにカット加工を施すと、色から透明にうつるぼかしが発生します。

このぼかしが薩摩切子の特徴です。

薩摩切子は籠目文様内に魚子文様など、細かくて豪華なものが多いです。

江戸切子

江戸切子は、色ガラスと透明ガラスのコントラストがはっきりしているのが特徴です。

江戸時代に作られた江戸切子は、無色透明なガラスに加工が施されていました。

現代では、薄い色被ガラスを被せたものが主流です。

庶民に馴染みの深い江戸切子は、江戸っ子に好まれるような粋な文様が多いのも特徴です。

魚の卵が連なったように見える魚子や、植物をモチーフにした麻の葉・菊継ぎなど、庶民に親しみがあるものが文様となっています。

薩摩切子と江戸切子の見分け方

実際に薩摩切子と江戸切子を見分けるには、薩摩切子の特徴であるぼかしを基準とすると見分けやすいです。

江戸切子はシャープではっきりとしたコントラストが多いのに対し、薩摩切子はグラデーションの入ったぼかしがあります。

ただ、最近ではぼかしの強い江戸切子なども増えてきており、切子だけを見て判断するのは一般の方では難しい場合もあります。また、海外製の偽物の切子なども非常に多くありますので、購入される際は公式サイトや工芸品を専門に扱うお店で購入されることをおすすめします。

おすすめの切子7選

ここからは見る人を魅了する、おすすめの切子を7つ紹介します。

猪口【薩摩切子 薩摩ビードロ工房】

猪口【薩摩切子 薩摩ビードロ工房】

【薩摩切子】satuma 猪口 (金赤) 桐箱入を詳しく見てみる

幕末の薩摩藩で作られていた猪口の復刻デザイン。

薩摩切子らしい金赤が、なんとも素敵な色の猪口です。

伝統的ながらも新鮮さも感じる作品で、見る人の心を捉えて離しません。

  • 価格…30,000円(税込)
  • サイズ…直径6.5cm×高さ5.5cm
  • 容量…100ml
  • 素材…クリスタルガラス

【薩摩切子】satuma 猪口 (金赤) 桐箱入を詳しく見てみる

片口【薩摩切子 薩摩ビードロ工房】

【薩摩切子】satuma 二重被せ 片口 (緑/瑠璃) 桐箱入を詳しく見てみる

透明なクリスタルガラスに、緑色と瑠璃色の2色を被せた片口です。

グラデーションが実に美しく、眺めているとため息がもれそうですね。

伝統の中に現代のセンスが光る作品なので、和洋どちらにもぴったり合いますよ。

  • 価格…62,000円(税込)
  • サイズ…直径8.cm7×高さ9.5cm
  • 容量…275ml
  • 素材…クリスタルガラス

【薩摩切子】satuma 二重被せ 片口 (緑/瑠璃) 桐箱入を詳しく見てみる

ブラウングラス【薩摩切子 薩摩ビードロ工房】

【薩摩切子】satuma 薩摩ブラウン オールドグラス 桐箱入を詳しく見てみる

薩摩切子を手がける薩摩ビードロ工房の新色、薩摩ブラウンを使用したグラスです。

深みのある色味で、使う人を選ばないのでプレゼントにも最適ですよ。

  • 価格…45,000円(税込)
  • サイズ…直径7.5cm×高さ8.5cm
  • 容量…200ml
  • 素材…クリスタルガラス

【薩摩切子】satuma 薩摩ブラウン オールドグラス 桐箱入を詳しく見てみる

盃 【薩摩切子 薩摩ビードロ工房】

【薩摩切子】satuma 桜島盃 (ブラウン) 桐箱入を詳しく見てみる

濃いブラウンの盃です。

盃を逆さまに伏せると、鹿児島のシンボルである桜島が浮かび上がります。

大胆な文様と猛々しい色は、雄大な桜島そのもののよう。

小付け鉢としても使えるので、食卓を華やかに彩ってくれますよ。

  • 価格…20,000円(税込)
  • サイズ…直径7.5cm×高さ4.3cm
  • 容量…120ml
  • 素材…クリスタルガラス

【薩摩切子】satuma 桜島盃 (ブラウン) 桐箱入を詳しく見てみる

角皿【薩摩切子 薩摩ビードロ工房】

【薩摩切子】satuma 古式 角皿 桐箱入を詳しく見てみる

この角皿は、幕末のガラスの色をイメージして作られています。

琥珀色に輝く可憐な器は、いつもの食卓を一気に上品にしてくれますよ。

使い勝手の良いサイズなので、小物入れにもおすすめです。

  • 価格…35,000円(税込)
  • サイズ…直径14.0×高さ2.5
  • 素材…クリスタルガラス

【薩摩切子】satuma 古式 角皿 桐箱入を詳しく見てみる

ロックグラス【江戸切子 木本硝子】

ロックグラス【江戸切子 木本硝子】を詳しく見てみる

こちらは、世界初の黒い江戸切子です。

黒ガラスは最も作り上げることが難しいとされています。

原木の中心部にある年輪をイメージしたストライプで、モダンでありながらも幻想的な雰囲気を演出。

  • 価格…22,000円(税込)
  • サイズ…直径7.0×cm高さ7.0cm
  • 容量…150ml
  • 素材…ソーダガラス

ロックグラス【江戸切子 木本硝子】を詳しく見てみる

ピアス【江戸切子 小林硝子】

【江戸切子】tokoba ピラミッド・ピアス 菊つなぎ(K18)を詳しく見てみる

江戸切子のピアスは、プレゼントにおすすめです。

琥珀色のクリスタルガラスに彫刻された、繊細な菊継ぎ文様が目をひきます。

こだわりのカットでキラキラと輝くので、日常を華やかな気分にしてくれる作品です。

  • 価格…35,000円(税込)
  • サイズ…縦2.5cm×横1.9cm
  • 重さ…3g
  • 素材…クリスタルガラス、18金

【江戸切子】tokoba ピラミッド・ピアス 菊つなぎ(K18)を詳しく見てみる

まとめ

同じ切子といっても、薩摩切子と江戸切子は歴史や特徴に違いがありましたね。

薩摩切子と江戸切子を見分けるには、カットをよく見てぼかしがあるかどうかを確認しましょう。

薩摩切子も江戸切子も職人さんの気持ちが込められた素敵な伝統品です。

この機会に、切子のある生活を始めてみてはいかがでしょうか?

 

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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