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仙台箪笥

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仙台箪笥の歴史

仙台箪笥は発祥以来、仙台を中心とする宮城県周辺エリアの生活文化として発展を遂げてきました。

江戸時代の仙台藩では地場産業として親しまれ、身分を問わずに武家では一般的な家財として用いられてきたのが仙台 箪笥です。

裃や羽織の保管に用いるだけでなく、刀の鞘を収められるようにデザインされて野郎型の箪笥としても流通してきました。

それ以降、明治から大正時代にかけて徐々に庶民にも広がるようになり、大正時代の中期に生産量がピークに達しています。

この時期には国外輸出も行われ、日本の伝統品として世界から注目を浴びました。

戦時中には生産が停止されましたが、戦後になって伝統工芸品の一つとして生産が再開されて現代に至っています。

仙台箪笥の特徴

仙台箪笥はケヤキを材料として用いるのが基本になっていて、しばしば栗や杉も使用されるようになっています。

大きさが幅4尺、高さ3尺または3尺3寸という形で定められているのが特徴です。

ケヤキなどの木目を生かせる木地呂漆りを用い、鉄を使った豪華な金具で彩られています。

拭き漆塗り、朱色漆塗りによるものもあり、どちらも重厚感がある仕上がりになっているのが一般的です。

武家の家財として用いられてきた影響で、見た目にも実質的にも丈夫で力強さを持つ箪笥となっているのが特色です。

耐久性が高くて一生ものの家財として嫁入り道具にも用いられてきました。

そのため、縁起物を象った金具を用いている箪笥も多くなっています。

仙台箪笥の利用シーンと利用の注意点

仙台箪笥は漆塗りでしっかりとした存在感のある箪笥です。

伝統的な形で制作されてきた箪笥は和風の家屋にはよく合いますが、現代的なインテリアに合うように工夫も行われるようになってきました。

そのため、丈夫で長持ちする箪笥として普段使いもできるようになっています。

<基本的なお手入れ>

汚れを落としたいときには柔らかい布で乾拭きするのが基本です。

濡れ拭きしたい場合には後から乾いた布で拭いて水分を残さないことが大切になります。

<してはいけないこと>

表面が漆による塗装になっているのでお手入れのときには消毒用のアルコールなどを使用すると変色してしまいます。

市販のクリーナーも傷めるリスクがあるので使用してはなりません。

また、温度差や湿気にも弱いので熱湯をこぼさないようにすることも必須です。

仙台箪笥の見学をできる工房

名称:秋保工芸の里

所在地:宮城県仙台市太白区秋保町湯元上原54

電話:022-398-2770

アクセス:「秋保温泉湯元」バス停から徒歩約15〜20分

営業時間:9:00~17:00

定休日:不定休

 

名称:欅本店

所在地:宮城県仙台市宮城野区二十人町300-9

電話:022-385-6567

アクセス:JR線「仙台駅」東口より徒歩約8分

営業時間:10:00〜18:00

定休日:年中無休

 

名称:門間箪笥店(仙台箪笥伝承館)

所在地:宮城県仙台市若林区南鍛冶町143

電話:022-222-7083

アクセス:地下鉄南北線「愛宕橋駅」より徒歩約10分

営業時間:11:00〜19:00

定休日:水曜日・木曜日(祝祭日は除く)、年末年始

仙台箪笥の体験をできる場所

名称:秋保工芸の里

所在地:宮城県仙台市太白区秋保町湯元上原54

電話:022-398-2770

アクセス:「秋保温泉湯元」バス停から徒歩約15〜20分

営業時間:9:00~17:00

定休日:不定休

 

名称:熊野洞

所在地:宮城県仙台市太白区秋保町湯元上原54-24

電話:022-398-2661

アクセス:「秋保工芸の里」バス停から徒歩約1分

営業時間:9:00~17:00

定休日:不定休

 

名称:仙台箪笥歴史工芸館

所在地:宮城県仙台市青葉区本町2丁目7−3 本町家具の街ユノメ家具本店4階

電話:022-225-8368

アクセス:地下鉄南北線「広瀬通駅」西1出口より徒歩約2分

営業時間:10:00〜18:00

定休日:年中無休

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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