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自由鍛造により種類が豊富!土佐打刃物のおすすめ包丁8選

Journal編集長
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土佐打刃物は、長い歴史のある刃物ですが比較的リーズナブルな価格で購入できることで知られています。

これは、独特な自由鍛造と呼ばれる製法によってなし得ているのですが、一体どのような特徴がある刃物なのでしょうか?

この記事では、種類が豊富な土佐打刃物の特徴や、おすすめの包丁を紹介します。

土佐打刃物の歴史

高知は、かつて土佐と呼ばれていた時期があります。

この土佐の地で発祥した土佐打刃物は、すでに400年にも及ぶ歴史があるのです。

高知は、暖かく雨が多い機構であるために、良木に恵まれており昔から全国に多くの木材を搬出した歴史があります。

その木材の伐採に必要となるのが刃物であり、古くから打刃物が造られて使用されてきたというルーツがあるのです。

また、鎌倉時代の後期には、大和国から移り住んだ刀鍛冶である、五郎左衛門吉光派が武具刀剣などを鍛造して室町末期まで繁栄を極めます。

その刀鍛冶の技術としては、農業や山林用の打ち刃物の技術とマッチして数多くの鍛冶屋が存在していました。

土佐打刃物が繁栄し始めたのは江戸時代からであり、土佐藩の財政難による元和改革から始まった形です。

土佐藩の家老である野中兼山が進める農業や山林収益策に応じて、木材の伐採や新田作りが活性化しました。

これに伴って、農業や林業用の打刃物の需要が高まると同時に、品質や技術が向上したのです。

特に、土佐山田町が土佐打刃物発祥の地と呼ばれていますが、これは1590年頃に領主 長宗我部元親が豊臣秀吉の小田原征伐に参戦した歴史があり、その際に刀鍛冶職を連れ帰って現在の香美市土佐山田町に居住しました。

この鍛冶職人によって土佐打刃物の技術が著しく発展したことによって、土佐山田町が発祥の地と認知されています。

土佐打刃物の特徴

土佐打刃物は、独特の製法が光る刃物として知られています。

特に、以下の2つが特徴的な刃物です。

自由鍛造

土佐打刃物は、自由鍛造と言われています。

自由鍛造とは、用途や場所、背丈などによって寸法や柄の角度を自由な形で造る製法のことを指します。

例えば、鍬の場合は山陰型や土佐型がありますし、鎌なら平野部は短くて山間部では角度が大きく柄も長いなど地域に合わせて供給していたのです。

土佐打刃物の職人ともなると、鉄の塊が瞬く間に希望の型になるとも言われています。

これによって、一般的なプレスで抜く刃物では叶えられない高品質な一本が仕上げることが可能です。

職人は、金配りに心を砕いて、持ち重みを意識しています。

これは、刃の背や腰を厚くして、刃先は薄くしバランスをとって同じ品でも手にとった感触が軽くて、長時間の作業でも疲れにくい刃物に造り上げています。

耐久性が高い

土佐打刃物は、山林用や農業用の実用的な道具に端を発しているために、切れ味だけでなく耐久性や手入れのしやすさも重視しています。

これによって、いつまでも抜群の切れ味をキープできますし、もし切れ味が劣っても簡単なメンテナンスで切れ味を取り戻すことが可能です。

これは、鎌や桑だけでなく家庭包丁、アウトドアナイフにも応用されています。

土佐打刃物を選ぶ際のポイント

土佐打刃物の包丁を選ぶ際には、以下のポイントを抑えて購入することが重要です。

軽くて使いやすいこと

包丁の場合、見た目も確かに重要なのですが適度な軽さが必要です。

重い包丁の場合、硬い素材をカットする場合には役立ちますが、薄造りなどの繊細な包丁さばきが必要な場合、重いと自由に扱うのは難しいものです。

また、軽すぎても逆に扱いにくいという事があるので、適度な重量の包丁を選ぶことが重要となります。

決まった型がないので形状がまちまち

土佐打刃物の最大の特徴である自由鍛造ですが、使うシーンに応じて最適な形状を採用しています。

よって、同じ包丁でも微妙に形状が違う場合が多いです。

例えば、三徳包丁でもベースとなる形状は同じであっても、サイズ感や形状が少し異なるために、単に種類だけで選ぶのではなく個体の包丁をしっかりとチェックして選ぶようにしましょう。

土佐打刃物のおすすめ包丁8選

ここまで紹介したポイントなどを含めて、おすすめの土佐打刃物の包丁を紹介します。

使いやすい三得包丁と出刃包丁

一本持っておくと便利なのが、三徳包丁です。

また、出刃包丁も魚のカットだけでなく野菜や肉もカットできる包丁が多いのが、土佐打刃物の特徴となっています。

見た目の美しさが抜群!多層鋼 薄出刃包丁

>見た目の美しさが抜群!多層鋼 薄出刃包丁をもっと詳しく見てみる。

土佐打刃物の技術を駆使して、熟練の鍛冶職人が作り上げた薄出刃包丁となります。

多層鋼独特の波のように広がるダマスカス模様が、芸術性を高めている包丁です。

通常の出刃包丁と比較して、巾を少し狭くして厚みも薄めに造った包丁となっており、出刃は重くて使いづらいという方や、出刃としても万能包丁としても使用したいというニーズにマッチする包丁です。

刃の鋼は、長切れする安来鋼の高級鋼である青鋼二号を使用していますのでいつまでも抜群の切れ味をキープできます。

柄の部分も、握りやすくて扱いやすい包丁となっていますし、使い込むことで独特の味わいを出すことができますよ。

  • 価格:40,000円(税込み)
  • サイズ: 全長-29.0cm 刃渡り-15.0cm

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適度なサイズで使いやすい!迫田刃物 万能包丁

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こちらは、土佐打刃物 須崎の包丁専門工房である迫田刃物の逸品です。

迫田刃物が独自に高めてきた鍛造技法は、鋼の質を損なうことなく高い品質の刃物を造る事が可能で、火造り、焼入れ、焼き戻しなどの温度管理を徹底することによって、常により良い製品造りを目指しています。

断続的に複数の日本有数の鍛冶師や砥ぎ師に師事して、仕上げも完成度を高めています。

日本独自の刃物文化となる砥ぎを通して、道具を大切にする心をもう一度認識されることを目的として、砥石での研ぎ方や手入れの仕方を広めていく努力をしているのです。

迫田刃物の製品は永久保証で、迫田刃物が続く限り自身の手で砥ぎ直してもらえるのもよいですね。

この包丁も、日本刀を作る技術から生まれた秘伝の自由鍛造を引き継いで作られた万能包丁です。

鋼をステンレスで挟んだ万能包丁となっており、鍛造して1本1本手造りで製造し、最後は砥石にて仕上げています。

砥ぎの技術を堪能したい、素晴らしい包丁です。

  • 価格:35,000円(税込み)
  • サイズ:刃渡り-16.5cm

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職人にも愛される包丁!青鋼2号 出刃包丁

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この出刃包丁は、食込みが良くて本職好みの包丁に仕上がっています。

他の包丁と比較して分厚くできているために、骨の硬い魚や大きな魚を三枚に下したり、骨を断ち切ったりする時に使用できます。

本体重量が450gと重めであり、しっかり断ち切ることができるのがよいですね。

魚などの大きさに合わせて使用することをおすすめします。

  • 価格:23,141円(税込み)
  • サイズ: 全長-35.5cm 刃渡り-19.5cm

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艶やかな輝きに惹かれる!ダマスカス積層 三徳包丁

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ダマスカスの艶やかな輝きで高級感たっぷりの三徳包丁です。

また、包丁との相性が抜群のヒノキまな板がセットになっているのが特徴です。

包丁の刃をまな板に叩きつけて刃欠け起こすのを予防することが可能で、刃辺りの良さを誇ります。

ハンドルにはマホガニ合板を使用しており、持ちやすくて温かみのあるハンドルに仕上がっています。

自分用としてだけでなく、贈り物や新築、結婚などの各種御祝いとしてもおすすめです。

  • 価格:22,074円(税込み)
  • サイズ: 全長-30.8cm 刃渡り-18.5cm

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用途に応じて使い分けたい!特殊な包丁

土佐打刃物は、様々な形状の包丁があるのが魅力的です。

特定の用途のみで使用できる包丁を選べば、より調理も楽しくなることでしょう。

蕎麦好きには必須の包丁!ZAKURI 蕎麦包丁

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蕎麦を切るのは、見た目以上に難しい作業で、通常の包丁でカットするのは困難です。

また、蕎麦の質も違えば職人の切り方も違うために、包丁も微調整が必要になります。

この蕎麦包丁は、オーダーメイドに近い形で注文に応じて製造しています。

土佐打刃物の蕎麦包丁は、全国の蕎麦打ち職人の方にも愛用されているのが特徴です。

プロだけでなく、趣味で利用される方向けに、さまざまな注文にも丁寧に対応してもらえます。

  • 価格:20,700円(税込み)

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アウトドアでも使用可能!捌き型ミニナイフ

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こちらのナイフは、渓流釣りやキャンプなどで活躍するミニナイフです。

本格的なナイフと違ってサイズ的に大きくなく、荷物にならないのでアウトドアシーンでちょっとした時に便利に使用可能です。

丈夫なケース付きで移動時も安心して持ち運びできます。

持った時に刃が包丁のように真っ直ぐになるために切りやすく、魚を捌く以外でもキャンプの食材を切るなど、アウトドア全般で活躍すること間違いありません。

他にも、様々なシーンで使用することを想定して、欠けにくいように少し厚めの刃付けをしています。

  • 価格:19,000円(税込み)
  • サイズ: 全長-19.0cm 刃渡り-8.0cm

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ぬめりのある食材もカット可能!ウナギ割包丁

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こちらは、ウナギ割包丁となります。

伝統の切れ味を守ることができ、豪快かつ繊細な日本の包丁さばきに応えてくれる包丁です。

ゆっくり包丁を引くだけで、するっと包丁が入っていきます。

スッパリと切れた鮮やかな切り口が魅力的で。

3枚おろしも簡単に行えます。

滑るように包丁が入るので、お魚の身をなめらかに切り離すことが可能です。

硬くて切り難い中骨も一刀両断でカットできますし、少し厚めに作られた刃ですので切りにくいうなぎを皮ごとサッっとさばくことができます。

丸みを帯びた刃の形状も、うなぎをさばくのに適した形状です。

  • 価格:6,301円(税込み)

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抜群の切れ味!モリブデン ミニナイフ

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この包丁は、伝統的な本割込み構造を採用して、心材を極軟ステンレスで挟んでいます。

両刃に仕上げているので、右利き、左利きに関係なく使用可能です。

心材は、硬度の高い高炭素モリブデン鋼を使用して、耐摩耗性を生み出すモリブデンに鋭い切れ味を生む炭素を多く配合した鋼となります。

地金の極軟ステンレス、心材の高炭素モリブデン鋼、共に高クロム含有鋼ですので極めて高い耐蝕性をキープできます。

デザイン性抜群の槌打ち模様を施した刃体で、グリップに使用した高級感あふれる積層強化木は芸術品の趣があります。

  • 価格:11,385円(税込み)
  • サイズ:刃渡り-13.5cm

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まとめ

土佐打刃物の包丁は、自由な形状が魅力的で蕎麦包丁などの特殊包丁も多いです。

メンテナンスも容易であり、愛着を持って使用できるのがよいですね。

土佐打刃物の包丁を手に入れて、毎日の調理を楽しみましょう。

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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