山鹿灯篭

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伝統の紙技 室町時代から熊本に伝わる山鹿灯篭

山鹿灯篭

  • 熊本県
  • 1400年頃
  • 室町時代

山鹿灯篭の歴史

山鹿灯篭は、室町時代から600年以上に渡って熊本県山鹿市で作られている伝統工芸品です。

その起源は弥生時代まで遡り、第12代景行天皇の筑紫路巡幸のとき、菊池川一帯に深い霧が立ち込めて進路を阻んだ際に、山鹿の里人が松明を掲げて無事に天皇一行を迎えたという故事に由来します。

以来、山鹿の人々は毎年必ず大宮神社に松明を献上するようになり、火祭りの行事が行われるようになりました。

その後、山鹿で和紙工芸をはじめとする優れた手工芸用原料が盛んに生産されるようになったことをきっかけに、室町時代には初めて紙細工で金灯籠を模したものが制作され、景行天皇を祀る大宮神社に献上されるようになったことが現在の山鹿灯篭の起源と言われています。

また2013年には、その歴史や伝統的技術などが評価され、伝統的工芸品として経済産業省の指定を受けています。

山鹿灯篭の特徴

木や金具は一切使用されず、手すき和紙と糊だけで作られているのが大きな特徴です。

代表的な形の金灯篭をはじめ、様々な様式が存在していて寺社や城、鳥かごを象ったものなど趣向を凝らした芸術的なデザインが多く見られます。

作品はすべて立体的な構造をしていて内部まですべて紙で作られているとは思えないほど重厚で、精巧かつ高度な職人技を見ることができます。

実物を模した灯篭は、実寸の20分の1や30分の1程度に縮小されて作られることが多いですが、寺社などを象った灯篭は単なるミニチュアではなく美しさを追求した独自の寸法で制作されています。

ながらかな曲線部分には糊代がなく、和紙の厚みだけで貼り合わせてあるため非常に繊細で美しいつくりです。

山鹿灯篭の制作者は灯篭師と呼ばれ、灯篭づくりは高度な技術が必要とされるため一人前になるまでには十数年の年月を要すると言われています。

もっとも基本的な形の金灯篭でも完成までに25以上もの工程を必要とし、その制作工程はすべて手作業のみで行われていることも特徴の一つです。

山鹿灯篭の利用シーン・使用上の注意点

山鹿灯篭はデザインの美しさや芸術性の高さが魅力で、観賞用の置物やランプシェードなどのインテリア用品として使われています。

基本的なお手入れとしては、細かい細工の部分に埃が溜まらないように定期的に柔らかい布などで優しく乾拭きをします。

和紙と糊だけで精巧に作られているため、水に濡らしたり、負荷がかかったりするような扱いはしないようにします。

強く掴んだりせずに優しく扱えば大丈夫です。

水拭きをすると変形や変色の原因になってしまうこともありますので注意してください。

建物などを模した灯篭は観賞用のガラスケースに入れて、退色を防ぐために直射日光の当たらない場所で保管します。

繊細な構造になっているため、特別なお手入れが必要になったときは専門店に相談しましょう。

山鹿灯篭の見学できる工房

名称:山鹿灯籠民芸館
所在地:熊本県山鹿市山鹿1606-2
電話:0968-43-1152
アクセス:JR新玉名駅から車で16km(約24分)
営業時間:9:00~18:00
定休日: 年末年始

名称:大宮神社灯籠殿
所在地:熊本県山鹿市山鹿196
電話:0968-44-1257
アクセス:JR新玉名駅から車で17km(約27分)
営業時間:8:00~16:30
定休日: 8月16日

名称:山鹿灯籠の店 なかしま
所在地:熊本県山鹿市山鹿1588
電話:0968-43-2659
アクセス:JR新玉名駅から車で16km(約25分)
営業時間:8:30~18:00
定休日: 毎週水曜日・年末年始

山鹿灯篭の体験できる場所

名称:山鹿灯籠民芸館
所在地:熊本県山鹿市山鹿1606-2
電話:0968-43-1152
アクセス:JR新玉名駅から山鹿灯籠民芸館まで車で16km(約24分)
営業時間:9:00~18:00
定休日: 年末年始

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