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伝統を大切にした現代の加賀友禅着物6選

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Journal編集長
Journal編集長

美しい絵画を見ていると、どこか心が和みますよね。日本には様々な手法を用いた絵画などがありますが、伝統工芸品に対して施した絵も魅力的です。

また、絵ではなく着物などにまるでプリントしたかのような色鮮やかさを取り入れた加賀友禅は、見ているだけでも惚れ惚れします。

高級品のイメージが強い加賀友禅ですが、いったいどのような歴史がある技法を取り入れているのでしょうか?

ここでは、加賀友禅の魅力やおすすめしたいアイテムを紹介します。

加賀友禅の代表的なポイント

加賀友禅の歴史は非常に長く、加賀国(石川県南部)で誕生した技法です。

現在でも、経済産業大臣指定伝統的工芸品に位置付けられており、金沢市を中心に制作・販売されています。

源流は、室町時代に加賀国で行われていた無地の梅染めがベースになっており、絵師であった宮崎友禅斎さんが晩年、金沢の加賀藩御用紺屋棟取であった太郎田屋に身を寄せて、加賀御国染に対して大胆な意匠を持ち込んで確立しています。

その加賀友禅には、次のような特色があります。

文様

加賀友禅においては、絵画調であることが重視されています。

また、自然や古典をモチーフとしているものが多いのが特徴です。

まるで絵画のようなイメージがあるのも、このスタンスであるが故なのです。

ダイナミックな色彩を取り入れつつも、ナチュラルな印象が強いのも良いですね。

配色

絵柄だけでなく、加賀友禅では多彩であることが求められます。

その中で、加賀五彩と呼ばれる臙脂・藍・黄土・草・古代紫の五色を基調としているという点にも注目です。

他にも、古典の色調を伝承していることによって歴史を伝承しているという側面があります。

技法

文様や配色以上に、加賀友禅では技法に強いこだわりがあります。

主なポイントとしては、下絵に青花を用いていたり絵画としての線を生かしている点が挙げられます。

また、文様同様に自然のままを象徴としたものや虫食いや先ぼかしと言った古典的な技法が用いられているかも重要です。

ろうけつや蒔絵、しぼりと言った他の染色技法との混合をなるべく排除したものでなければなりません。

おすすめの加賀友禅のアイテム

ここでは、加賀友禅の良さを実感できるアイテムを紹介していきます。

【無形文化財】柿本市郎作 本加賀友禅 黒留袖

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加賀友禅の重鎮として有名な柿本市郎さんが手掛けた最上級の留袖がこちらです。

咲き誇る梅と桜が日本古来の伝統的な雰囲気をアピールしつつ、対照的な松と荒れる波をモチーフにして躍動感にあふれています。

自然描写を着物に生かす、加賀友禅の良さをしっかり表現していますね。

とても細かな自然の描写や波の細かな線や友禅の柄の縁取りも実感でき、職人技を目の当たりにできます。

栄えある華燭の宴に臨まれる方にもぴったりなアイテムとしておすすめできます。

価格: 1,537,800円(税込み)

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最高級黒留袖 フルオーダー国内手縫い仕立て付き パールトーン加工付き

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こちらは、加賀友禅を背負う代表的な作家人間国宝である木村雨山さんに直接師事を受けた、毎田仁郎さん作の最高級手描き黒留袖です。

奥ゆかしく抑制された色調の花鳥風月や、静かで品格のある存在感が魅力的です。

加賀伝統の深みある色彩感覚によって、着るかたの佇まいを美しく見せてくれますよ。

価格: 1,078,000円(税込み)

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加賀友禅技術保存会会員 窪田裕兆「松に茶屋辻」

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伝統的であり、かつ正統派のデザインにて創作された訪問着がこちらです。

しっとりと肌にやわらかくフィットして、それでいてさらりとなめらかなちりめん地が魅了的です。

使用しているのは、上質なちりめん地をごくごく淡い薄グレーと藤鼠にぼかし染め上げているものとなっています。

題材は茶屋辻であり、武家の女性の装いの中でも格式高い茶屋辻となっています。

松と波濤の藍、ほころぶ梅の花の中央の臙脂、本歌取りの道長文には黄土と草の色彩のグラデーションが実にモダンで良いですね。

価格:770,000円(税込み)

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伝統的工芸品 本加賀友禅特選訪問着 「花水木小枝散し」

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全体的に淡いカラーリングが印象的な着物となっています。

美しい!と思わずため息がこぼれるような魅力的なアイテムで、明るさを込めたその色としとやかな気品が最高です。

はんなりと美しくて、ひと目で心奪われる逸品の風格が感じられます。

上質な濱ちりめん地を厳選して使用しており、淡く品良い桜色に染め上げることでより素材の良さを強調しています。

価格:660,000円(税込み)

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由水十久 加賀友禅 訪問着

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二代目 由水十久さんが手掛ける訪問着です。

定評のある人物画も魅力的ですが、咲き誇る花々や衣に由水十久さんの技術が凝縮された逸品であります。

童の様な四頭身の唐人が描かれており、手に持つ花束は五彩で彩られている点にも注目です。

花びら1枚1枚が微妙なタッチで描かれているところにも、職人技が随所に感じられます。

価格: 4,378,000円(税込み)

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手縫いお仕立て付き 本加賀友禅 木村喜博氏作 牡丹

>手縫いお仕立て付き 本加賀友禅 木村喜博氏作 牡丹をもっと詳しく見てみる。

若者向きな着物が欲しい場合におすすめなのが、こちらのアイテムです。

着物全体に2色の牡丹をダイナミックに描いた力作で、非常に存在感があります。

薄赤紫色と薄青色で構成されていて、華やかな印象のあるアイテムとなっています。

披露宴、パーティーなどに華やかな社交着として活躍間違いありません。

しぼの美しい浜ちりめん生地を使用しており、軽さも感じられます。

また、50代の方でも使用できるので幅広い年代におすすめしたい着物です。

価格: 371,800円(税込み)

>手縫いお仕立て付き 本加賀友禅 木村喜博氏作 牡丹をもっと詳しく見てみる。

まとめ

加賀友禅の着物は、色彩豊かで着ていても格式の高さを実感できます。

伝統的な技法を大事にしつつも、モダンさも適度に取り入れて時代の流れにうまく適合しています。

着物がメインで決して安いものではありませんが、次世代にも受け継ぐことができるものとして是非購入を検討してほしいですね。

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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