
ブランド
Brand
女性目線で現代にフィットした伝統工芸
Aya Irodori
- 2007年
- 有松・鳴海絞
- 括り職人 大須賀彩

歴史
History
10年の修行を経て独立
私は幼い頃からビーズの工作をしたり、色塗りをしたり絵を描くことが大好きでした。
「色」に対して人一倍興味があり、調合や生地によって色の出方が変わる染色に大きな関心をもっていました。
2007年、私が19歳の時に名古屋学芸大学の fashion show をきっかけに有松を訪れた際、有松・鳴海絞会館で作品を見て衝撃を受けました。
どのように染めたのか一見分からないけど、とても美しい、、私も作ってみたい、と思ったのが有松・鳴海絞に出会ったきっかけです。
その後、ヨーロッパを拠点に有松絞り関連の商品を展開していたsuzusan(スズサン)で8年、山上商店で2年、合計10年の修行を経て2017年に独立しました。

特徴
Characteristic
手筋絞りと言えば大須賀彩といわれる職人になる
400年の歴史を誇る有松・鳴海絞にはかつて100種類を超える絞り技法がありましたが、「一人一芸」の技を受け継ぐ職人が減少し現在継承されているのは70種類ほどになっています。
私は「手筋絞」という技法を専門としており、将来は「手筋絞りと言えば大須賀彩」と言われる存在になりたいです。
これまで職人の世界では自分の制作した商品がどのような場所で販売され、どのようなお客様に購入していただいたか全く分かりませんでした。
そこで私は伝統の技を受け継ぐとともに、お客様の声を聞きながら現代に求められる有松・鳴海絞の形を提案していきたいと思っています。

お客様へ
For Customers
お洒落で身に着けて楽しい提案作り
私は絞り染めの可能性は無限にあると思っています。
生地や加工を組み合わせることで、まっさらだった生地が新しい姿へとどんどん変化していきます。
常識に縛られない自由な発想で絞りの可能性を広げ、身につけて幸せになる商品や絞りの提案をしていきたいです。
私は一児の母でもあります。
子育てを言い訳にすることなく、仕事と育児を両立しながら母としての新しい視点で、常にお客様の声を聞きながらさまざまなことに挑戦し続け伝統工芸士を目指していきます。

受賞歴
Award
2008年 有松絞り祭りファッションショー 最優秀賞
2009年 第4回名古屋学芸大学メディア造形学部ファッション造形学科 卒業制作発表ゴールド賞
2010年 第27回新人デザイナーファッション大賞 秀作賞
2011年 JAPAN TEXTILE CONTEST シーズ賞