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組子細工

伝統工芸

Traditional crafts

美しく繊細な組子細工の魅力

奈良県

  • 組子
  • 飛鳥時代(607年ごろ)

歴史

History

組子細工は古くより建築物の装飾として使われ親しまれてきました。その歴史は古く、現存している最も古いものは飛鳥時代に建てられた法隆寺の金堂や五重塔などの高欄で見る事が出来ます。どこから伝わったのか詳しくは分かっていませんが、中国の仏教建築の一部が日本に伝わったのではと言われています。平安時代末期になると組子は貴族の暮らす寝殿の建具として使用されるようになり、室町時代には書院造の建築として発展しました。時代を経るにつれて使う道具も発達していき、装飾もより繊細で美しいものへと変化していきます。江戸時代には現在使われる模様のほとんどが作られ、今では全国各地で組子細工を用いた建築物が見られます。

特徴

Characteristic

組子は小さく切り出した木片を組み合わせて美しい幾何学模様を生み出す技術です。組子細工の大きな特徴としては釘を使わないという点が挙げられます。製作の際にはまず木片の切り出しを行い、各パーツを組み合わせる為の溝を彫っていきます。木の組込みは紙1枚の厚さのズレでも組み付けが出来なくなってしまう程繊細で、職人はカンナやノコギリ、ノミなどを駆使して微調整を行っていきます。当然ながら組子細工には熟練の技が求められ、木を知り尽くした者でなければ美しい芸術を生み出す事は出来ません。現在でも日本家屋など使われる障子や襖、建具の装飾として使われており、木の組み合わせで出来る模様は200種類を超えるとも言われています。

利用シーン・使用上の注意点

Use&Caution

現在においても日本家屋などでは組子細工が多く用いられています。繊細かつ木の温かみのある細工は建具としての用途だけではなくランプシェードや間接照明など、その美しい模様を活かした新しい用途で使われる事も増えてきています。組子細工の織り成す幾何学模様は洋風の建築様式にもマッチし、リビングなどのインテリアとしての需要も高まっています。手軽に組子細工を楽しめるものとしてはコースターやイス、テーブルなどがお洒落で人気が高いです。

組子細工の繊細な組み付けを良好な状態で維持する為にもメンテナンスの方法は注意しておきたい所です。ホコリが溜まった場合などに掃除機で吸い込んでしまうと組子を傷めてしまう事もあるので、風を吹き付ける形でホコリを飛ばしたり、はたきで優しく落としていくようにするのが良いでしょう。最近の掃除機であればエアーで吹き飛ばす機能が付いているものもあります。拭き掃除をする時には、きれいな布に水を付けてしっかりと絞ってから拭きます。汚れが落ちない時には市販の白木用のクリーナーを用いて汚れを落とします。

見学できる工房

Characteristic

実際に組子細工を見てみたいという人に向けて工房を見学出来るようにしている場所もあります。

名称:タニハタ本社工場
所在地:富山県富山市上赤江町1-7-3
フリーダイアル:0120-41-2872
電話:0120-41-2872(会社代表)
アクセス:ライトレール下奥井駅より徒歩12分
営業時間:・午前の部 10:30~12:00 ・午後の部 13:30~15:00
体験実施日: 毎週金曜日と土曜日 ※土曜日は工場営業日のみ実施
体験料:1000円(1名)
受け入れ可能人数:10人~30人
※製作体験は10名以上の団体での利用に限られています。

実際に職人の技を見るという機会はなかなかないので、興味のある人は訪れてみてはいかがでしょうか。

体験できる工房

Visit

組子細工を作ってみたいという人は、体験教室などで実際に作る事が出来ます。

名称:木工房 玄翁屋
所在地:愛知県瀬戸市大坪町119−1
電話:0561216678
アクセス:愛知環状鉄道「山口」駅から 徒歩8分
営業時間:11:00〜15:00
体験実施日: 土曜日と日曜日
体験料:800円(1名)
※体験人数は4名からとなっています。予約は電話またはメールフォームから受け付けています。

組子に使用するパーツなどはすでに職人の人が下準備をしたものを使用するので、実際に組み込む作業をするだけで製品を作る事ができ、体験する事で組子の仕組みを知る事が出来ます。自宅最寄のワークショップなどでも不定期で教室が開催されている場合があるので、調べてみるのも良いかもしれません。

伝統工芸品とは

「伝統工芸品」とは、数百年数千年の歴史を超えて脈々と受け継がれている技術や技法を用いて、ハンドメイドで作られた商品を指します。日本では現在、約25,000社、合計140,000人の職人達が、1,200種類もの「伝統工芸品」のものづくりを行っています。

そのような「伝統工芸品」の中には、日本国が特別に指定した「伝統“的”工芸品」が存在します。「伝統“的”工芸品」は、ものづくりが始まってから100年以上の歴史を持つなど、5つの厳しい条件を、商品、技術、文献などの歴史資料を基に、経済産業省が審査を行います。見事、審査をクリアすると「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づいて指定されます。

また、同法律に基づき「伝統工芸士」という職人に与えられる国家資格も存在します。「伝統工芸士」は、それぞれの産地固有の伝統工芸の保存、技術・技法の研鑽に努力し、その技を後世の代に伝えていくことが求められます。そのため、「伝統“的”工芸品」の製造に12年以上携わり、知識試験、実技試験、面接試験など、特別な試験をクリアした職人だけに与えられる国家資格です。

日本には現在、特別に指定を受けた「伝統”的”工芸品」が約230種類存在し、日々伝統を受け継ぐため職人達がものづくりを続けています。

「伝統”的”工芸品」としての指定の条件

1. 主として日常生活で使用する工芸品であること。
2. 製造工程のうち、製品の持ち味に大きな影響を与える部分は、手作業が中心であること。
3. 100年以上の歴史を有し、今日まで継続している伝統的な技術・技法により製造されるものであること。
4. 主たる原材料が原則として100年以上継続的に使用されていること。
5. 一定の地域で当該工芸品を製造する事業者がある程度の規模を保ち、地域産業として成立していること。

このように、法律によって伝統工芸を指定、保存している国家は非常に稀で、日本は世界で最も伝統工芸の技術、技法の継承に力を入れています。

そのような伝統工芸品の歴史、技術・技法を詳しく紹介しています。古代から継承されてきた日本のものづくりに触れてみましょう。