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地方創生に挑む女性がつくる!気仙沼発の藍染ストールの魅力

BECOS代表
BECOS代表

日本で古くから親しまれてきた藍色。この藍色が「ジャパンブルー」と呼ばれていることを知っていますか?藍色は日用品として日常的に用いており、明治初期に来日した欧米人はその藍色を見て「ジャパンブルー」と名付けたとされています。

宮城県気仙沼市では地域創生を目指した女性たちのチームがあります。それが藍染め製品を作る「インディゴ気仙沼」です。

海の町である気仙沼を象徴する藍色の「気仙沼ブルー」を作ることを目指し、長きにわたって忘れられれ手きた染料「ウォード(大青)」の復活に乗り出しました。そんな彼女たちが作る藍染めのストールはおしゃれで肌触りが良いと評判になっています。

今回は若き女性たちが作る藍染めストールの魅力をご紹介します。

BECOSがおすすめする気仙沼ブルーのストール

  • 藍染職人が一つひとつ丁寧に染める逸品
  • 原料の栽培も自分たちで行うこだわり
  • 女性でも男性でも使いやすいデザイン

 

「気仙沼ブルー」について

宮城県の気仙沼は三陸海岸南部の交通・商業の拠点として古くから栄えてきました。気仙沼といえば、2011年の東日本大震災で甚大な被害が出た地域で、復興を目指しています。

復興を目指し地域創生をするため、そして女性たちが働ける場として「藍工房 OCEAN BLUE」が誕生しました。そして、2018年に「インディゴ気仙沼」と屋号を変更し、活動を続けています。

東日本大震災をきっかけに誕生

2015年に地方創生と子育てをしながら働ける場所を作ることを目的にインディゴ気仙沼を立ち上げました。

宮城県気仙沼市の平均所得は年間約265万程度で周辺地域よりも安いため、気仙沼に住む女性は出産してからすぐに働かなければ生活できませんでした。

しかし、20011年の東日本大震災によって、子育て支援施設が次々と閉鎖されました。震災後、子どもを0歳から預けられる施設が非常に少なく、子育てをしながら預けることが難しくなりました。

そんな状況を打開するために、できたのがインディゴ気仙沼でした。

女性たちが作り出す藍染め商品が大人気

「インディゴ気仙沼」の代表を務めるのは藤村さやかさんです。藤村さんは震災からまだ2年しかたっていない2013年に東京から気仙沼にお嫁にきた方で、子連れで出勤することも多く、女性に優しい職場ということが分かります。

製品は藤村さんをはじめ、女性たちで1つ1つ手染めをし、子育てを終えたママさんを中心とした女性が縫製を行います。藍染めは年配の方が好むというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、インディゴ気仙沼が作るストールやワンピース、Tシャツはどれもスタイリッシュで爽やかな印象なので、10代から80代まで幅広い方に方々に好まれています。

ベビー用の品物も人気

子育て世代の女性が多く在籍しているということもあり、ベビー用の品物も多く制作しています。

例えば、淡い水色に染めたスタイやロンパース、そして人気のベビー甚平などがあります。可愛らしく肌に優しいため、誕生日の贈り物や出産祝いにピッタリです。

伝統的な藍染め技法を使って若い女性の感性が活きるインディゴ気仙沼の製品は、今までにない藍染め製品を作っていることから、日本だけでなく海外でも評判になっています。開催しているワークショップでは外国人参加者が多く、海外視察団も多く立ち寄るそうです。

藍染めの奥深さについて

藍染めは藍染めの葉を100日程度かけて染められる状態に加工して、灰汁やふすまなどの天然の触媒を加えて、数日間練って染液を完成させます。その液の中で何度も染めていきます。

藍染め技法は多くの工程があり、非常に手間も隙もかかります。染液は子育てをするように毎日お世話をして、五感で藍の体調を感じとりながら染めていきます。

藍染めで出る藍の色は一色ではなく、染め方や染めた時の状況でさまざまな藍色が現れます。「藍四十八色」といい、それぞれの藍色に異なる名前を付けて、藍色の色合いを楽しんできました。黒のように濃い藍色を好む方もいれば空のように淡い藍色を好む方もいます。

パステルの栽培へ

現在、藍染めをするときに一般的に使われるタデ藍を購入し、藍染めを行っていますが、藍を自分たちで栽培して、気仙沼ならではの藍色を生み出したいとなりました。しかし、タデ藍は温かい気候で育つ植物のため、比較的涼しい気仙沼で思ったような収穫量にはなりませんでした。涼しい東北地方でも栽培できる藍として注目したのが「パステル」でした。

パステルとは南フランスのトゥールーズ発祥の品種でインド藍が主流になってからは世界中で栽培や染色が断絶状態になっていましたが、クラウドファンディングを利用し、気仙沼の農家さんの協力を得ながら「パステル」の自社栽培に成功し、「パステルを使った100%天然素材のインディゴ染め」商品の開発を行っています。

使えば使うほど独特の風合いが増して、ときどき表情が変わるのがインディゴの魅力です。インディゴ気仙沼ではインディゴの葉や消石灰、木灰、果糖などの天然素材のみで染料を作っており、年月とともに変わっていくインディゴの風合いが楽しめます。

幻の染料「気仙沼ブルー」を使ったストールが人気!

肌触りが良く、驚くぐらい柔らかな薄手のストールが誕生しました。背景が透けるくらい薄いため、夏場は涼しく、冬はあたたかで1年中使用することができます。丸めてバッグに入れてもかさばらないため、老若男女問わず人気があります。

1枚1枚丁寧に手染めしているため、大人だけでなく赤ちゃんにも使えるほど優しい風合いになっています。

藍染めストールの特徴

藍染めには抗菌作用や防臭作用があります。菌の繁殖を防いで臭いやカビを防止するため、清潔な状態で使うことができます。また、保温性があるため、冷えを改善することも。さらにUVカット効果で強い紫外線から肌を守ることができます。

染めれば染めるほど藍色が濃くなり、使えば使うほど風合いが変わっていくため、いつまでも藍色を楽しむことができます。

洗濯するときの注意点

藍染めストールは使えば使うほどに独特の風合いがマシて違った表情を見せます。染めた後、色抜きや色止めをしていますが、色落ちすることがあります。そのため、最初の2~3回は漂白剤や酸素、塩素が含まれる洗剤は使わないで、液体の中性洗剤を入れたぬるま湯で手洗いをしましょう。

その後は他の洗濯物と一緒に洗っても問題ありません。

使えば使うほど風合いが変わる藍染めストールをぜひお楽しみください。

BECOSがおすすめする気仙沼ブルーのストール

  • 藍染職人が一つひとつ丁寧に染める逸品
  • 原料の栽培も自分たちで行うこだわり
  • 女性でも男性でも使いやすいデザイン

 

 

Written by 樫村健太郎(BECOS代表)

歴史好きが高じて日本全国の城郭巡りをするうちに、各地の伝統工芸品やものづくりに興味を持ちBECOS(ベコス)を立ち上げる。表面的な事実だけではなく、ものづくりの発祥や伝承などの歴史的背景を絡めた考察や紐解きを得意とする。寺社仏閣、庭園、仏像など日本文化に対して幅広い知識を持つ。好きな戦国武将は豊臣秀吉。

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