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藍染

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藍染の歴史

藍染の歴史は非常に古く、世界史的に見るとその発生は、紀元前3000年頃に遡ります。

藍染の布は、エジプトやインドなどをはじめ、アフリカや南米などで広く使われてきた経緯があります。

日本における藍染の文化は、中国から朝鮮半島を経て、飛鳥時代に伝わったとされています。

当時は貴族階級の者のみが着れる高級な布でしたが、江戸時代になるとあらゆる布製品に藍染が使われるようになり、庶民階級へも定着しました。

現代では、徳島県を中心に伝統工芸品として広く知られています。

サッカー日本代表のチームカラーとして世間に定着した「ジャパンブルー」の言葉のルーツが藍染の藍色であったというエピソードもあることから、今もなお時代とともに進化し続ける伝統工芸品のひとつであると言えます。

藍染の特徴

藍染の特徴は、染めてから時間が経つことで表情が変わっていくことです。

布を染めて間もない頃は、若干赤味を帯びた青色となっており、これが藍色に落ち着くまで5年ほど掛かります。

10年経つと、色素が布の繊維に入り込んで定着し、20年・30年後には、非常に鮮やかで深みのある藍色になります。

このように、藍染は何年経ってもその鮮やかな色彩を楽しめます。

また、藍染では木綿だけでなく、麻や絹などの生地を使用しても美しく染まる上、布自身の耐久性を向上させてくれる効果もあります。

藍染の色素成分により、害虫やヘビを寄せ付けないことから、外出時や外での作業の際に使用することにも適しており、実用性についても抜群なところが魅力です。

藍染製品を取り扱う際の注意点

買って来てすぐの藍染製品や、染めてから一度も使用していない生地などは、触ると皮膚に青色の色素が移ってしまいます。

このため、藍染製品を初めて使用する際は、1度洗濯することで色出しをする必要があります。

藍染製品を洗う際は、水かぬるま湯での手洗い、または押し洗いをすることが鉄則です。

洗濯機を使って洗う場合は、他の衣類の混入を避け、水をたっぷり張った状態で洗濯しましょう。

また、漂白剤の使用や、漂白剤入りの潜在を使用してしまうと、せっかくの藍色が変色してしまう可能性があるので、水のみで洗うようにしましょう。

乾燥の際は、日焼けしてしまうのを防ぐため、直射日光の当たらない風通しの良い場所で行うようにしましょう。

藍染を見学できる工場

名称:長尾織布合名会社

所在地:徳島県徳島市国府町和田189
電話:088-642-1228
アクセス:徳島線府中駅から長尾織布合名会社まで徒歩で約1.3km(約15分)
営業時間:9:00〜16:00
定休日: 土曜日(店舗は第1・第3土曜日のみ営業)、日曜日(臨時休業有)

名称:株式会社京屋染物店
所在地:岩手県一関市大手町7-28
電話:0191-23-5161
アクセス:JR東北本線・東北新幹線一関駅から徒歩で約1km(約10分)
営業時間:平日 9:00~19:00、土日祝 10:00~17:00
定休日: 年中無休(臨時休業有)

名称:武州中島紺屋
所在地:埼玉県羽生市大字小松223
電話:048-561-3358
アクセス:東北自動車道羽生インターチェンジより車で約8km(約10分)
営業時間:9:00〜17:00
定休日: 日曜日(臨時休業有)

藍染を体験できる工房

名称:藍の館

所在地:徳島県板野郡藍住町徳命字前須西172
電話:088-692-6317
アクセス:徳島自動車道藍住インターチェンジから車で約1km(約5分)
営業時間:9:00〜17:00(藍染体験は9:00~16:00)
定休日: 毎週火曜日(祝祭日は営業)、年末年始

名称:本藍染矢野工場
所在地:徳島県板野郡藍住町矢上字江の口25-1
電話:088-692-8584
アクセス:徳島線板東駅からで車で約2km(約5分)
営業時間:9:00〜12:00
定休日: 年中無休(臨時休業有)

名称:古庄染工場
所在地:徳島県徳島市佐古七番町9-12
電話:088-622-3028
アクセス:JR徳島駅から車で約10km(約15分)
営業時間:9:30〜15:00
定休日: 日曜日、祝日、お盆期間(臨時休業有)

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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