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音に癒やされる!夏の風物詩「風鈴」とは~歴史や作り方、有名な神社を紹介~

この記事を読むのに必要な時間は約 21 分です。

Journal編集長
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風鈴に魔除けの効果があることをご存知でしたか?涼やかな音で私たちに癒しを与えてくれる風鈴ですが、実は知られていない用途や歴史が存在していました。

今回は、風鈴がどんなもので、どんな歴史を辿り、今どのように扱われているのかなど、風鈴にまつわる様々な情報を徹底的に解説していきます。

「風鈴を買いたいけどたくさんあって悩む…」という人のために、おすすめの風鈴を10個ご紹介!涼やかな美しい音色だけでなく、インテリアにもなる素敵なデザインも魅力的な風鈴を厳選しましたので、ぜひ参考にしてください。

また、風鈴祭りで有名な関東のお寺と神社もご紹介します。自宅に飾る風鈴を探したり、家族や友人と楽しんだりしたい人は、ご紹介する情報を参考にしてみてください。 もう一つおすすめのレジャーとして、風鈴づくり体験もご紹介。自宅で作れる方法もありますので、ご興味ある人はぜひ挑戦してみてくださいね!

今回は風鈴にまつわる情報を網羅しましたので、ぜひ参考にしてみてください!

BECOSがおすすめする室内に置ける風鈴

  • 職人が一つひとつ手作りする逸品
  • 置型なので、場所を選ばずに楽しめる
  • インテリアとしても便利

風鈴とは

夏が近づくとどこからともなく「ちりんちりん」という涼しげ音が聴こえてきませんか?ふとした瞬間に聴こえてくるその音で、私たちに癒しを与えてくれているのが風鈴です。厳しい暑さを和らげてくれる夏の風物詩として、古くから多くの人に親しまれています。

現代では、よりデザイン性に富んだ商品が数多く販売されたり、手作り体験が各地で行えたりと、いまだその需要は衰えていません。

そんな私たちの生活の身近にある風鈴。実は意外に知られていない特性がありました。 風鈴がどんな造りをしていて、どんな歴史を歩んできたのか、詳しく解説してきます。

風鈴の各部の名称

風鈴は主に3つのパーツから成り立っています。

まず風鈴の本体である「外見」。ガラスや陶器で作られた鐘の部分です。風鈴は、その中にある「舌(ぜつ)」と呼ばれる部品によって音を発しています。

舌の先には「短冊」と呼ばれる細長い紙が紐などで吊り下げられているのが一般的な風鈴の形です。

短冊が風をうけて揺れ、その揺れで舌が揺れ、鐘とぶつかることによって、風鈴は涼しげな音を発しているのです。

風鈴は英語でなんて言うの?

風鈴は英語で「wind bell(ウィンド ベル)」または「wind chime(ウィンド チャイム)」と言います。「風+ベル」や「風+チャイム」は、風鈴のイメージそのままなのでわかりやすいですよね。

海外では、どちらかというと「wind chime」の方が主流ですが、海外の「wind chime」と日本の風鈴は少し形が異なるため注意が必要です。

日本の風鈴は主に鐘と1つの舌を使って音を鳴らしているのに対し、アメリカなど海外の風鈴は、真鍮などでできた複数のパイプ同士がぶつかり合うことによって「カランコロン」という音を発します。

そのため、海外の人に「wind chime」と伝えてもイメージが正しく伝わらない場合があるので注意しましょう。

風鈴の歴史と由来

暑い日に涼感をもたらしてくれる風鈴。主に夏に使用されるものとして定着していますよね。しかし実は風鈴は、もともと占いに使用される道具として扱われていました。

現代の姿からは想像できない意外な歴史を持つ風鈴について、その始まりから現代に至るまでの経緯を詳しく解説していきます。

中国「唐」時代の風鈴は「占い道具」

今から約2,000年前。中国が「唐」と呼ばれていた時代のことです。「占風鐸(せんふうたく)」と呼ばれる占いが行われていました。

風鐸とは、青銅でできた鐘のような道具です。 風鐸を竹林の東西南北それぞれの方角に吊るし、風の向きや音の鳴り方で吉兆を判断していたのが占風鐸です。

この占風鐸で使われていた「風鐸」が、風鈴のもとであるといわれています。つまり風鈴とは、もともと占い道具だったのです。

当時の風鐸は、現代のガラスや金属でできた軽やかな音色の風鈴とは全く異なり、鈍くて重い音を発するものでした。

日本にやってきた風鈴は「魔除け道具」

奈良時代になると、遣唐使により日本に仏教文化が伝えられます。風鐸もこのときに一緒に伝わり日本でも使用されるようになったといわれています。

しかし日本では、中国のように占い道具としてではなく、魔除けのものとして定着していきました。

それは当時の日本が「強い風は流行り病や邪気などを運んでくる災いのもの」と考えていたためです。そのため強い風で音がなる風鐸は、邪気を払ってくれるといわれるようになりました。

当時の文化は今でも見ることができます。お寺の屋根の四つ角に風鐸が吊るされていることがありますよね。あれが風鐸を魔除けのものとする文化の名残です。

中国で東西南北に吊るして占いをしていた手法を引き継ぐように、お寺の四方に風鐸を飾ることにより災いから守っていたとされています。

平安時代に「風鐸」から「風鈴」へ呼び名が変わる

平安時代に入ると、貴族たちも風鐸を魔除けのものとして軒先に吊るすようになりました。風鐸の広まりとともに、名前も「風鈴」に変わっていったといわれています。

江戸時代にガラス製の風鈴が誕生

それまで青銅で作られていた風鈴ですが、江戸時代になると西洋からガラスの文化が伝えられ、ガラス製の風鈴が誕生しました。

現代の風鈴はガラス製が主流ですから、今の形をつくったのはこの時代ともいえそうです。 しかし、この頃のガラス製の風鈴はとても高額でした。

ガラスの原料がなかなか手に入らなかった上に、作れる職人も限られていたためです。当時の価格を現代に換算すると、おおよそ200万~300万円ともいわれています。庶民にはとても手の届くものではありませんでした。

庶民の間で流行し縁側に飾る文化が誕生

さらに時代が進むと、ガラス製品の価格も徐々に下がっていきました。庶民も手に入れやすくなると、風鈴は住宅の縁側で使用されるようになります。

縁側で使用されるようになった要因は、大きく分けて2つあると考えられます。

1つはこれまで通り、魔除けとして活用するためです。

ほとんどの住居は日当たりが良いので南側に縁側を設けていましたが、同時に南西の方角は「裏鬼門」といわれ、不吉な方角であるというマイナスな解釈も存在していました。

そのため、不吉な方位に風鈴を吊り下げることで、魔除けの効果を得ていたと考えられます。

もう一つの要因は、風鈴を身近に楽しむためであると推察されます。後述しますが、この頃から風鈴は魔除けとしてだけで、なく飾って楽しむものとしても扱われるようになりました。

そのため、軒下のなかでも座ったり横になったりできる縁側に風鈴を吊り下げ、生活の身近なところで楽しむようになったと考えられます。

風鈴を夏の風物詩とする文化が誕生

庶民の間で風鈴が流行すると、その役割は魔除けだけでなく飾って楽しむものとしても扱われるようになっていきました。

風鈴が流行する以前、庶民の間では“鈴虫を飼い風情ある鳴き声を楽しむ”という風習があったそうです。風鈴は鈴虫の鳴き声と似ているため、この代わりとして扱われるようになっていきました。

鈴虫がまだいない夏の始めには風鈴を縁側に吊り下げ、鈴虫が出始める夏の終わりから秋にかけては風鈴をしまっていたそうです。 夏の風物詩としての風鈴文化は、この時代に形成されたものだったのです。

このような歴史を経て今へと至る風鈴。現代では、扇風機やエアコンなど涼をとる機器が流通し、軒先でその姿を見る機会も徐々に減ってきてしまいました。

しかし、現代の風鈴は室内に飾れる台座付きのものが販売されるなど、私たちのライフスタイルに合った斬新な形状の風鈴も数多く制作されています。

これから購入する予定の人は、風鈴の種類に加え、どのように風鈴を使用したいのかも予め決めておくと良いでしょう。下記で風鈴の種類や形について解説していますので、ぜひご参考にしてください。

風鈴の種類

今や数多くのデザインや形が販売されている風鈴ですが、その産地や使われている素材などにより、様々な種類に分類することができます。それぞれの風鈴の違いや特徴について、下記にまとめました。

産地の種類

まずは風鈴の主な生産地やそれぞれの特徴について、詳しく解説してきます。

江戸風鈴

数多く販売されている風鈴ですが、中でもガラス製のものをよく見かけますよね。それらはガラス風鈴、もしくはビードロ風鈴と呼ばれます。

数あるガラス風鈴の中でも、東京にある2つの製作所「篠原風鈴本舗」と「篠原まるよし風鈴」で作られている風鈴を「江戸風鈴」といいます。

「風鈴の歴史と由来」の項目でお話した通り、それまで青銅で作られていた風鈴は、江戸時代にガラスで製造されるようになりました。このことから、自らが作っていたガラス風鈴を「江戸風鈴」と名付けたのが「篠原まるよし風鈴」の創設者、篠原儀治氏です。

彼が「江戸風鈴」の名を使うようになったのは1965年頃のことでした。ほんの50数年前の出来事ですが、今ではすっかりその名が定着し、日本の風鈴を代表するブランドの1つとなっています。

江戸風鈴の最大の特徴は、ガラスを形成する際に型を使わない製法が取られている点です。職人が1つ1つ手作りすることにより、一見同じ形、同じデザインに見える風鈴でも、それぞれ鳴る音が異なります。

篠原風鈴 江戸風鈴 をもっと詳しくみてみる

世界に1つだけの音を手に入れられるのが江戸風鈴の魅力です。 また、江戸風鈴はガラスの内側に絵が描かれているのも特徴の1つ。内側に描かれていることによって、スレや劣化に強い造りとなっています。

南部風鈴

南部風鈴は岩手県で作られる鉄製の風鈴です。鉄の質感や重みは、ガラスでできた江戸風鈴とは異なる魅力を有しています。

岩手県で作られる鉄器は「南部鉄器」といわれ、伝統工芸品に指定されています。良質な砂鉄を用いて作られ、密度の高い鉄器として広く知られています。 そんな南部鉄器の魅力をそのまま活かしたものが、南部風鈴です。

南部風鈴の最大の特徴は、その音色にあります。南部風鈴の音色はガラス製の「ちりんちりん」という音とは異なり、「リーン」と響きのある澄んだ音です。その美しさには多くの人が魅了されており、生産地である岩手県水沢駅では、夏になるといくつもの南部風鈴が飾られます。それらが奏でる音は環境省が選定した「残したい日本の音百選」にも選ばれるほどです。

南部風鈴の音には、癒し効果もあるとされています。

南部風鈴の音の周波数は3,000ヘルツの高周波音帯。これは小川のせせらぎや鳥のさえずりなどと同じ周波数です。そのため、南部風鈴の音を聴くと脳内のストレスが軽減され、リラクゼーション効果が期待できるといわれているのです。

南部風鈴をもっと詳しく見てみる

鉄製という見た目の特徴以上に、魅力のある音色が南部風鈴の特性といえます。

高岡風鈴

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高岡風鈴は富山県の高岡市で作られている真鍮(しんちゅう)製の風鈴です。真鍮とは、銅と亜鉛を混ぜ合わせてつくる金属素材を意味します。

真鍮は加工のしやすさなどから、現代では様々なものに利用されています。最も身近なものだと5円玉が真鍮製です。他にも、ネックレスなどアクセサリーに活用されることもあり、独特な色合いがアンティーク調でかわいいと人気があります。

そんな真鍮を使った風鈴、高岡風鈴もその独特な質感が魅力的です。素材の魅力活かすため、高岡風鈴には無駄のないすっきりとしたデザインのものが多くなっています。

高岡市の伝統工芸品である「高岡銅器」は、鋳物(いもの)製造技術で作られています。鋳物とは金属を溶かし、型に流し込んで形を作る製造方法のことです。

高岡風鈴はこの伝統的な鋳物製造技術をベースに、職人が轆轤(ろくろ)を使って仕上げています。 シンプルさの中にも職人技が詰め込まれている点が高岡風鈴の魅力の1つです。

小田原風鈴

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小田原風鈴は、神奈川県の小田原市で製造される砂張(さはり)製の風鈴です。素材に砂張が使われていることから、小田原風鈴は砂張風鈴と呼ばれることもあります。

最大の特徴は、高級であること。風鈴界のベンツともいわれる小田原風鈴は、製造できる技術者が限られておりとても希少価値が高いものとなっています。

小田原風鈴に使われている砂張という素材は、銅と錫を混ぜ合わせた銅合金の一種ですが、砂張の加工、鋳造、色上げなどは非常に難しいものだといわれています。

高齢化や後継者不足に加え、製造が困難なことなどから、小田原風鈴を製造できる技術者は減少する一方です。そのため小田原風鈴は極上品として扱われています。

小田原風鈴に使われている砂張は、その特徴的な材質から他の風鈴にはないとても美しい音を発します。「真鍮は年ごとに音が悪くなるが、砂張は『鳴りあがる』といって音が良くなる」といわれるほど、小田原風鈴の音色は別格とされています。

しかしそんな魅力を持つ反面、砂張はもろく割れやすいというマイナスな面も併せ持っています。落としたりぶつけたりすると割れてしまう危険性が高いため、取り扱いには十分に注意が必要です。

しかしそんな繊細な面も、小田原風鈴が極上品といわれる所以なのかもしれません。

明珍火箸風鈴

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明珍火箸(みょうちんひばし)風鈴は、兵庫県の姫路市で作られています。その名の通り火箸が使われた風鈴です。火箸とは、炭火などを挟むのに使う金属製の箸のことで、姫路でつくられる明珍火箸は伝統工芸品に指定されています。

明珍火箸が発する音は余韻のある澄んだ音だと高く評価されており、様々な用途に使用されています。

たとえば、どんな環境下でも音がぶれないとSONYのマイクの音質検査に使われたり、セイコーと時計の素材に使用されたりします。

今やその音色に最も高い評価を得ている明珍火箸は、火箸としての役割よりも風鈴としての姿の方が全国的にも知られるようになってきました。

明珍火箸風鈴は、吊り下げられた4本の火箸と、真ん中にある振り子がぶつかり合うことによって澄んだ音を鳴らしています。イメージとしては海外のウィンドチャイムに近いものとなっています。

別府竹風鈴

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別府竹風鈴は、大分県の別府市で作られています。すべてが竹でできているわけではなく、南部風鈴を竹籠で包み込んだものです。

竹細工は別府市の伝統工芸品です。別府市を中心に生えている良質なマダケは、南部風鈴の音色をひと味違った美しいものへと変えてくれます。

風鈴自体、暑い夏にふさわしい涼やかな印象のアイテムですが、繊細で見事な竹細工で囲むことによって、より清涼感を得ることができます。耳だけでなく目でも楽しむ事ができる別府竹風鈴は、室内での使用もおすすめです。

備長炭風鈴

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備長炭(びんちょうずみ)風鈴は、和歌山県の備長炭が使われた風鈴です。備長炭はウバメガシを材料とした良質な炭のこと。真っ黒な棒状の炭が複数個吊り下げられているという、一風変わった風鈴が備長炭風鈴なのです。

炭で他の風鈴と同じような音がなるのかと不安に感じますが、実際に発する音は「カランカラン」という金属的な音です。見た目とのギャップと、涼やかで美しい音色が高い評価を得ています。

趣のある外観のため、日本建築などの軒先に吊るせばとても風流な印象になります。

その他の産地

7つの産地別の風鈴について詳しく解説してきました。しかし風鈴には、まだまだたくさんの種類があります。

たとえば、陶器製の風鈴。

佐賀県の有田町で作られる有田焼の風鈴や、石川県で製造される九谷焼風鈴などがあります。洗練された見た目と、高くて小気味よい音色が人気です。

他にも、陶器製の風鈴のなかには常滑焼(とこなめやき)などもあります。有田焼と比べると少し音が鈍いのが特徴です。同じ焼き物でも、それぞれ全く異なる音を発するのが風鈴のおもしろいところ。

他にもクリスタル製の風鈴など多くの種類が存在しますが、それらの中から好みの音色を探すのも風鈴の醍醐味です。ぜひ楽しんでお気に入りの風鈴をみつけてください。

形の種類

風鈴は産地や素材による違いとは別に、形による違いもあります。主に2つに分けられる風鈴の形についてご紹介します。

吊るし型風鈴

一般的に流通しているのが吊るし型風鈴です。主に住宅の軒先やベランダなど、屋外に吊って使用されます。 しかし騒音問題やご近所トラブルが多発している現代、ご近所を気にして風鈴を外に吊るせない人も少なくありません。そんなときに便利なのが、下記でご紹介する置型風鈴です。

置型風鈴

これまで、風鈴といえば吊るすタイプが当たり前でした。しかし現代では、部屋に置いて飾るタイプの置型風鈴も数多く作られるようになってきています。

置型風鈴はスタンドがセットになっています。風鈴と台座が一体となったスタイリッシュなデザインのものが多く、風のないときでも風情があるインテリアとして機能する、とても優秀な商品です。

置型風鈴は室内で使用するため、ご近所の目が気になりません。周囲を気にして風鈴を買おうか迷っている人には置型タイプがおすすめです。

また、現代では風鈴スタンドだけの販売も行われています。外に吊るしたり室内に飾ったりと、両方の用途で使用したい場合はこちらがおすすめです。

ライフスタイルに合った風鈴の形を選ぶようにしましょう。

風鈴の音

風鈴の作り方 涼やかな音色で私たちの生活を彩ってくれる風鈴。あのキレイな音は、どのようにして作られているのでしょうか?

ガラス製の風鈴の代表格とも言える「江戸風鈴」の作り方について、手順を詳しく解説していきます。

1.熔かしたガラスを共竿に巻き取る

江戸風鈴は1,300度の熱で熔かされた水飴状のガラスから作られます。

はじめに口玉と呼ばれる部分を作っていきます。 共竿(ともざお)と呼ばれる、本体の素材と同じガラスで作られた棒に、熔かしたガラスを巻き取ります。巻き取るガラスの量は1円玉ほどの大きさです。

2.巻き取ったガラスを少し膨らませる

共竿の、ガラスを巻き取ったのと反対側から息を吹き込み、水飴状のガラスの中に空気を入れ膨らませていきます。大きさは500円玉ほどのサイズです。これが口玉となります。

3.再び熔けたガラスを巻き取る

口玉の上に、再び熔けたガラスを巻き取っていきます。このとき巻き取ったガラスが風鈴の本体となります。

4.風鈴を吊るすための糸を通す穴を開ける

再び息を吹き込み、少しガラスを膨らませたあと、針金で小さな穴を開けます。これは風鈴を吊るすときに必要な糸を通すための穴です。

5.一息に膨らます

短く強く息を吹き込み、ガラスを膨らませます。江戸風鈴は温め直すなどもせず、一発で形成します。 江戸風鈴のように、型を使わずに空中でガラスの形を作る技法を「宙吹き(ちゅうぶき)」といいます。

6.共竿から切り離す

完成したガラスを共竿から切り離します。その後20分ほど経てば冷めて触れるようになります。

7.口玉を切り落とす

ガラスが冷めたら、砥石を使ってはじめに作った口玉部分を切り落とします。 切り口がギザギザになりますが、江戸風鈴はそのまま使用します。コップのように滑らかにしてしまうと滑って音がしないためです。

8.ガラスの内側に絵を描いて完成

ガラスの内側から絵を描きます。描き終えたら紐と短冊を取り付け、江戸風鈴の完成です。

ご紹介した江戸風鈴の作り方はYouTubeに動画がアップされています。形成したガラスを共竿から切り離すまでの工程が録画されているのですが、パパっと完成させてしまう職人技には感動を覚えます。たった1分38秒の動画ですので、ぜひ視聴してみてください。

風鈴を沢山見られる場所

「残したい日本の音百選」にも選ばれている南部風鈴は、夏になると水沢駅にいくつも飾られます。同様に、全国にもたくさんの風鈴を集めて飾るイベントがあります。

その代表格が風鈴祭りです。 今回は、風鈴祭りがどんなものであるかを解説し、おすすめの風鈴祭りを3つご紹介します。

風鈴祭り

風鈴祭りは全国各地で開催されています。様々な場所が会場となりますが、中でもお寺や神社で開かれるケースが多いです。集められたいくつもの風鈴が境内に吊るされ、それを目や耳で楽しむのが風鈴祭りです。

1箇所に数百から数万個もの風鈴が並ぶ様はまさに壮観!風が吹くたびに奏でられる壮美な音色には感動を覚えること間違いなしです。

風鈴祭りは、気に入った風鈴を購入することも可能です。様々な種類の風鈴の音を聴き比べて買いつけたい人に特におすすめの行事です。

「たくさんの種類からお気に入りの風鈴をみつけたい」 「種類が多すぎると迷うから適度な品揃えがいい」 「せっかくだから観光もしたい!」

そんなご要望を叶えるおすすめの風鈴祭りをご紹介します。

風鈴祭りに行ったことがない人でも足を運びやすいよう、アクセスしやすい関東のお寺や神社に的を絞り、人気のある風鈴祭りを3つ厳選しました。ぜひ参考にしてみてください。

風鈴が有名な寺

【東京都】西新井大師 風鈴祭り

 
 
 
 
 
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厄除け祈願所として知られ、各地から参拝者が訪れる西新井大師では、7月から8月にかけて風鈴祭りが開催されています。 ガラス製だけでなく陶器製や竹細工、瑠璃で作られた風鈴など、様々な種類の風鈴が全国から集められ展示販売されます。即売のため、集められたおよそ500種類の風鈴は開催期間終了間近になると数量が減ってしまいます。購入したい方は早めの来訪をおすすめします。

西新井大師風鈴祭りでは屋台も出店されます。他にも地元太鼓連による演舞がされたり、風鈴絵付け体験ができたりと、風鈴を買う目的以外でも楽しめようになっています。

特に縁日には数多くの屋台が並び、より一層の賑わいをみせます。

風鈴祭りが初めての人や、適度な種類から風鈴を買い付けたい人におすすめなのが、西新井大師の風鈴祭りです。公式サイトで開催日程を確認し、ぜひ一度訪れてみて下さい。

西新井大師公式サイト:http://www.nishiaraidaishi.or.jp/

【神奈川県】川崎大師 風鈴市

 
 
 
 
 
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厄除大師として全国から篤い信仰を集めている川崎大師。その境内で毎年7月に開催される風鈴市が「川崎大師風鈴市」です。

川崎大師風鈴市は開催期間が1週間ほどと比較的短いため、毎年全国から集まった来訪者ですごい賑わいをみせています。なんと5日間で約30万人の来場者を記録したこともあるそう。

川崎大師風鈴市の人気の理由は、他に類を見ないほどに展示されている風鈴の数です。全国から約900種類も集められた風鈴の総数は3万個にも上ります。

いたるところに様々な種類の風鈴が吊り下げられる景色はまさに圧巻です。ぜひ一度訪れてその凄さを体感してみてください。

また、限定販売される川崎大師オリジナル風鈴「厄除開運だるま風鈴守」も人気の理由の1つとなっています。数量限定ですので、購入したい方は開催期間中早めに足を運ぶことをおすすめします。

川崎大師公式サイト:http://www.kawasakidaishi.com/index.html

風鈴が有名な神社

【埼玉県】川越氷川神社 縁結び風鈴

 
 
 
 
 
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「縁結びの神様」で知られる埼玉県の川越氷川神社。2,000個以上の風鈴が飾られ、願い事を書いた短冊をかけることができる「縁結び風鈴」は、7月から9月にかけて開催されています。

縁結び風鈴が始まったのは2014年のこと。当時、初開催にもかかわらず多くのメディアに取り上げられ、およそ10万人以上もの人が川越氷川神社を訪れたそうです。その人気は衰えることなく、昨年の縁結び風鈴も多くの人で賑わいました。

友人や家族、恋人と楽しみたい人に最もおすすめの風鈴祭りです。ぜひ足を運んで、素敵な夏の思い出を作ってください。

川越氷川神社公式サイト:https://www.kawagoehikawa.jp/

自分で風鈴を作ってみたい

「イメージに合う理想の風鈴が見つからない」 「友人や家族と一緒に風鈴づくりを体験して、思い出と、記念になる風鈴を手に入れたい」 そんな願いから、自分で風鈴を作ってみたいと考える人も多いでしょう。

そこで今回は、風鈴を自分で作る方法について解説していきます。 風鈴を自分で作る方法は主に2通り。自宅で作成するか、各所で開催されている手作り体験に参加するかです。それぞれについて詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

風鈴づくりを体験できる場所

風鈴を作っている製造所の中には、風鈴づくり体験を実施している製作所も少なくありません。特にガラス細工を体験できるガラス製の風鈴づくりは人気があり、様々な施設で体験ができます。

風鈴づくり体験は安価なものが多いため、ご家族や友人、複数人のレジャーにもおすすめです。

販売されている風鈴も素敵ですが、自分で作れば完全に自分好みな理想の風鈴を手に入れられますよ。

今回は、定番のガラス風鈴づくり体験に加え、ちょっとマニアックな風鈴づくり体験コースを3つご用意しました。珍しい形の風鈴を自作し、世界に1つだけの特別な風鈴を手に入れましょう。

【東京都】江戸風鈴づくり体験

風鈴づくりを体験したいなら、ガラス風鈴の代表格でもある江戸風鈴が定番。江戸風鈴を手がける2つの製作所「篠原風鈴本舗」と「篠原まるよし風鈴」のどちらでも風鈴づくりが体験できます。

体験はガラス吹きから絵付けまで行うコースと、絵付けだけのコースの2通りが用意されています。しっかり風鈴づくりを体験したい人はガラス吹きからのコース、短時間で気軽に楽しみたい人は絵付けコースと、ニーズに合った風鈴づくりが体験できます。

なお、繁忙期である7月から9月の間は手作り体験が開催されていない場合がありますので、公式サイトで事前に確認しておきましょう。 開催時期のご確認及び予約方法のご確認は下記サイトから行えます。

【篠原風鈴本舗】

体験:要予約

(1) 絵付け:1時間~ / ¥1,500 (税込み)

(2) ガラス吹きから絵付け:1時間~ / ¥2,000 (税込み)

場所:東京都江戸川区南篠崎町4-22-5

公式サイト:http://www.edofurin.com/

【篠原まるよし風鈴】

体験:要予約

(1) 絵付け:50分前後 / ¥1,500 (税込み)

(2) ガラス吹きから絵付け:80分前後 / ¥2,000 (税込み)

場所:東京都台東区台東4-25-10

公式サイト:http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/taiken.htm

【和歌山県】備長炭風鈴づくり体験

一般的なガラス風鈴以外の風鈴づくりを体験したい方には、備長炭風鈴づくりがおすすめです。和歌山県の紀州備長炭記念公園で体験できます。

施設内には他にもバーベキュー施設や炭焼き窯見学施設などが隣接されており、風鈴づくり体験だけでなく様々な楽しみ方ができるおすすめの観光スポットです。ぜひ夏の思い出づくりに訪れてみてはいかがでしょうか?

体験:要予約 / 約1時間 / ¥1,800 (税抜き)

場所:和歌山県田辺市秋津川1491-1

公式サイト:https://www.binchotan.jp/

【石川県】かなざわ風鈴づくり体験

かなざわ風鈴づくり体験では新時代の風鈴を作ることができます。

かなざわ風鈴とは、和紙と真鍮を使った新しいタイプの風鈴です。美しい澄んだ音と、日本らしい温かな質感の和紙が魅力的。お手頃価格で体験できる上に、ドリンクサービスも付いています。和やかな雰囲気で風鈴づくりを行いたい人におすすめの体験プランです。

体験:要予約 / 約1時間 / \1,500

場所:石川県金沢市寺町3丁目2-32

公式サイト:https://www.teramachiya.com/

自宅でできる風鈴づくり

風鈴づくり体験ができる施設が遠方だったり、期間限定で希望の時期に開催されていなかったりと、風鈴づくりを体験しようと思ってもできない場合がありますよね。そんなとき、自宅で風鈴づくりができたらいいのに、と思いませんか?

手作り体験に行くほど本格的ではなくとも、自宅で手軽に風鈴づくりに挑戦してみたいと考える人も少なくないでしょう。

そこで今回は、自宅で風鈴を作る方法についてご紹介します。

ペットボトルなどを利用して工作

風鈴は自宅にある材料や道具で簡単に作成する事ができます。代表的な作り方として、ペットボトルを半分にカットして、そこに絵を描いたり紙を貼ったりする方法があります。 ただしこの方法は、ペットボトルをカットする手間がかかります。また、切る際に刃物を使用するため、怪我をする危険性もあります。

そこでおすすめしたいのが「風鈴づくりキット」です。

風鈴づくりキットで簡単にきれいな風鈴を作る

自宅で風鈴を作る方法として最もおすすめなのが、キットを購入して出来上がっている本体に絵付けだけを行う方法です。

使用する道具は油性ペンやアクリル絵の具だけなので、手軽に楽しく自分だけのオリジナル風鈴が作れます。刃物を使わないので怪我をする心配もなく、お子さんの夏休みの自由工作にも最適ですよ。

「風鈴手作りキットって高くないの?」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、現代では数百円からの安価な手作りキットも数多く販売されています。

リーズナブルなお値段ですので、複数個購入していろいろなデザインのものを作成したり、ご家族で一緒に絵付けを行ったりするのもおすすめです。

ペットボトルなどで作成した風鈴は手作り感が漂いますが、キットを使用すれば自作でも完成度の高いものが作れますよ。堂々と外に吊るして周囲に自慢したくなるような素敵な風鈴を作りましょう!

おすすめの風鈴10選

風鈴についての様々な情報をご紹介してきました。 風鈴を手作りする方法なども解説しましたが、より魅力的な音色やデザイン性、耐久性に優れた風鈴が欲しいのなら、やはり伝統工芸を受け継ぐ各製作所の風鈴を購入するのが一番です。

そこで今回は、涼をとるだけでなくインテリアとしても優秀なおすすめの風鈴を10個ご紹介します。商品によっては販売サイトやYouTubeなどの動画サイトで風鈴の音を聞くことができますので、ぜひ実際の音を聴いて購入する商品を決めてください。 お気に入りの風鈴を飾って、生活空間をより魅力的なものに変えましょう!

【京焼-清水焼】陶葊 涼の音 置型風鈴

清水焼のスタンド型風鈴です。本体部分が下に配置されるという斬新な設計が魅力の1つ。スタイリッシュなデザインで、インテリアとしての価値が非常に高い至極の一品となっています。

ガラスとは異なる、陶器製特有の澄んだ美しい音色を楽しむことができます。 夏だけでなく1年中飾ることができるので、ぜひ手に入れて居住スペースを彩ってください。

価格:¥8,500 寸法:Φ9.3*H27.0cm 製品重量:200g

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グレゴリオチャイム ソプラノ

8本のチューブで魅力的な音を鳴らすチャイム型の風鈴です。2016年にTBSのテレビ番組「マツコの知らない世界」で商品紹介され、その美しい音色に聞き惚れる視聴者が殺到しました。

現在も購入者は多く、ドアを開閉するたびに聞こえる柔らかな澄んだ音に高い評価を得続けています。

価格:¥3980 サイズ:高さ 45cm 製品重量:227g

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南部風鈴 四重奏

南部風鈴らしい、重厚感のある鉄製の風鈴です。4つの風鈴が一体となったデザインで、1つ1つ舌の大きさが異なるため、それぞれ違う音色を発します。その名の通り見事な四重奏を奏でる魅力的な一品です。

価格:¥3024 サイズ:高さ 14cm 製品重量:600g

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銅製 風水 六管 風鈴 六柱六帝 古銭 ウィンドベル ウィンドチャイム

銅製のドアベル型風鈴です。風鈴というよりも、魔除けや開運グッズとしての役割の方が大きい商品となっています。「チリリン」という澄んだ音が鳴る度、殺を封じ風水古銭で招財を願い、幸せが舞いこむといわれています。

目でも耳でも楽しめる開運グッズとして、ぜひ自宅の玄関に飾ってみてはいかがでしょうか?

価格:¥4860 サイズ:高さ 34cm 製品重量:163g

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【小田原風鈴】二連風鈴 真鍮製

安価な価格設定の小田原風鈴です。室町時代から続く小田原の鋳物の歴史を唯一受け継ぐ「柏木美術鋳物研究所」が制作しています。松虫風鈴と鈴虫風鈴、2種類が連なった魅力的な一品となっています。

価格:¥3348 製品重量:200g

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南部釣灯篭風鈴 校倉 大

井桁格子の窓がある校倉造のお御堂をイメージした存在感ある風鈴。とても豪華な印象です。廊下や玄関の軒下に飾ることで、風格のある住居を演出できます。ご自宅が和風建築の人に特におすすめの風鈴です。

価格:¥17388 サイズ:高さ 21cm 製品重量:4kg

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南部モビール風鈴 さかな

従来の鐘の形をした風鈴とは全く異なり、魚をかたどったモチーフがぶつかり合うことによって音を発する一風変わった風鈴です。

重みのある質感の鉄製なのに、まるで魚が群れをなして泳いでいるかのようなキャッチーなデザインというギャップが魅力の1つ。ぜひ魚たちが奏でる澄んだ音に耳を傾けてみてください。

価格:¥3132 サイズ:高さ 21cm 製品重量:420g

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能作 風鈴 marumaru 小泉誠 ベル

真鍮の魅力的な質感を最大限に活かしたシンプルなデザインの風鈴です。丸くてポテッとした大きめの本体が可愛らしい印象を与えます。万人受けするデザイン性と魅惑的な音色で、ギフトとしても人気があります。

価格:¥4600 サイズ:4.8Ф×4.2Hcm

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コシ・チャイム テラ

音にこだわった竹製の風鈴です。一般的な風鈴の形とは異なり、本体は太くて長い筒状の形をしています。4種類の音色が用意されており、YouTubeやショップサイトから視聴できます。ぜひそれぞれ聴き比べてお気に入りの1つをみつけて下さい。

価格:¥5800 サイズ:高さ 16.5cm

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能作(のうさく) デザイン風鈴 あさがお・ひまわり

すっきりとしたシルエットの真鍮製風鈴。シルバーのあさがおとゴールドのひまわり、2種類が展開されています。

長めで存在感のある短冊にはそれぞれあさがおとひまわりをモチーフにした文様が施されています。細部にまでこだわった高級感漂う魅力的な一品です。

価格:¥3800 サイズ:高さ 25cm 製品重量:あさがお83g / ひまわり73g

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まとめ

風鈴のルーツや歴史、種類、作り方、有名なスポットなど、様々な情報を徹底的に解説してきました。

風鈴に魔除けとしての役割があったことを知らなかった人も少なくないのではないでしょうか?

これまで、風鈴を音色や爽やかな見た目を楽しむためだけの夏の風物詩と認識していた人の中には、今回で風鈴を見る目に変化があった人もいらっしゃるのではないでしょうか?

美しい音色を聴かせてくれるだけでなく、厄を払う効果もあると知ると、なんだかお得感を感じますよね。 ぜひ自宅に素敵な風鈴を吊るして、その爽やかな見た目と音色を楽しんでください!

Written by 赤津 陽一

竹細工職人の祖父を持ち、幼少より伝統工芸やものづくりの現場を見て育つ。日本のものづくりの現状を変えたいとの思いから、BECOS(ベコス)の立ち上げに参画。全国の職人やメーカーに対して取材や撮影、インタビューを行い自分の足で情報を集め、読者へ届けることにこだわっている。

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