ブランド
気仙沼ブルーを多くの人に届ける
インディゴ気仙沼
- 2015年
- インディゴ染
- 藤村さやか
歴史
東日本大震災をきっかけに発足
2015年に「地方都市では女性の生き方の選択肢がすくない」という問題を解決しするため、「子供を育てながらでも働ける場所を作ろう」とインディゴ気仙沼を立ち上げました。
私たちが工房をかまえる宮城県気仙沼市の平均所得は、年間266万円ほどで周辺地域よりも安く、気仙沼に住むお母さん達は、出産してからすぐに働かなければいけないという状況でした。
しかし、2011年に東日本大震災が起こり、児童館などの子育て支援施設が次々と閉鎖されてしまいました。
当時、子どもを0歳児から預けられる施設は市内にはとても少なく、待機児童が増え、お母さん達が子育てをしながら働くことが困難な状況になりました。
そのような状況を目の当たりにし、小さい子供をおんぶしながら、空いた手で仕事ができる藍染工房を構えようと決意しました。
発足当初より7年が経ち、今は子育て支援団体や自立支援施設に仕事の一部をお願いし、より広い地域でものづくりに関わるようになりました。
特徴
幻の染料「パステル」の栽培
インディゴとは藍のことで、サムライブルーに象徴されるように、私たち日本人は衣類や小物を藍で染め、生活に密着した染料として大切にしてきました。
私たちの工房ではインド藍を原料に使い、化学的なものは一切使わず、天然の媒染のみを加えて染料を建てています。
また、幻の染料植物と言われていた「パステル」の自社栽培に成功し、そのパステル使った手染め商品の開発も行っています。
「パステル」とは、その美しさから17世紀のヨーロッパで隆盛を極めたのち、時代から断絶した染料植物で、諸説ありますが、パステルカラーの語源になったとも言われています。
日本でのパステルの栽培を実現させたい私たちは、東北のテロワールに着目し、栽培から染料加工、染色において研鑽を重ねてまいりました。
現在では安定した生産知見と国内唯一の染色技術を持っています。
淡くやわらかな、唯一無二のブルーをお届けいたします。
お客様へ
たった一つのブルーを届ける
私たちの工房は、港町である気仙沼において女性が働ける職場を作るためにスタートしました。
そのため今でも、小さな子供を抱える現役のお母さん達が、活動の中心メンバーです。
インディゴ染めには、抗菌性・保温性・防臭性・UVカット効果など、肌を守る天然の効能がたくさんあります。
私たちは、赤ちゃんや小さなお子さんでも安心して使って頂けるよう、自信をもって手染めしています。
インディゴ・気仙沼チームは、それぞれの技術や専門は違いますが、それぞれの「技」と「思い」を紡ぎ合わせ、畑から工房へ、気仙沼から日本中へ、日本から世界中へ、優しさと強さを込めて、たった一つのブルーを届けます。