1000年以上の歴史ある中国渡来の紙
1902年、西村高緑堂(表具師)として京都で創業。
その後、丸二商店を開業し、昔ながらの方法を用いて自社工房で唐紙をつくっています。
京からかみとは、唐の紙と書きます。
1300年ほど前、中国が唐の時代、遣唐使によって日本へやってきた紙です。
そこから長い年月を経て、今でも京都で作り続けられています。
中国の唐より渡来したばかりの頃、文様が入った紙は、とても高価でした。
何に使われていたか?それは、かなの書作品向きの紙である料紙です。
当時はお手紙や和歌を書く紙として唐紙が使われていたそうです。
「三十六歌仙」など現存している作品の中に唐紙をみることができます。
1000年以上前になっても、今でもキラの輝きをとどめています。
やがて、襖紙として使われることが主流となりましたが、唐紙が1番流行したのは江戸時代でした。
唐紙と聞くと襖紙を連想される方が多くいらっしゃいます。
まさにその通りで、江戸時代では幅広く多くの方に、お使いいただいたようです。
現代においても京からかみは、襖や壁紙など室内装飾の伝統工芸品として伝えられています。
私共は襖・表具材料卸の利点と、歴史ある唐紙や版木を活かしたモノづくりを強みに、伝統の技で現代空間を彩り続けます。