ブランド
南国の色彩を糸にし、織りに祈りを込める
あざみ屋
- 1971年
- 八重山みんさー織
- 新賢次
歴史
琉球王朝時代から続く伝統の織物
私たちあざみ屋は、八重山の独自産業を興すことを目標に1971年に織物事業所として創業しました。
八重山の島々で代々に渡り受け継がれてきたみんさー織の起源は、木綿栽培の始まった約400年前に遡ります。
一説では、仏教伝来の際にネパールやインドの獣毛織物が八重山・沖縄地方に伝わり、そこから綿糸で作る男性用の木綿帯として手織りされる、みんさー織になりました。
私たちあざみ屋の作る八重山みんさー織は、沖縄の日本本土復帰直後から増加した、観光目的の来島者のお土産品として好評を得て、順調に事業が成長しました。
1989年には伝統工芸品の指定を受け、また2000年に開催された沖縄サミットでは、クールビズとしてみんさー柄のかりゆしウェアが披露され、全国的に知られるようになりました。
私たちは、創業当時から伝統を守りながら、その時代のライフスタイルにマッチするみんさー織製品を、提案し続けて参りました。
お客様の声に耳を傾け、ご満足いただける製品をこれからも作り続けるとともに、伝統工芸品・伝統文化としてのみんさー織をこれからも大切に伝え続けてまいります。
特徴
五四(いつよ)の絣に幸せの願い
八重山みんさー織は、シンプルな四角形の織り模様が特徴で、そこには驚くほどロマンチックな意味が込められています。
五つと四つの絣模様に「いつ(五つ)の世(四つ)までも末永く・・・」、また、絣柄の両脇に入るムカデの足のような模様には「足繫く」という意味があり、通い婚の習慣があった沖縄では「いつまでも末永く通ってください」という気持ちを込めて、女性が自ら織ったみんさー織の帯を、婚約者の男性に贈っていたそうです。
現在では、帯以外にタペストリーやバッグ、お財布や名刺入れ、テーブルセンターやコースターなど、今のライフスタイルに取り入れやすいアイテムを豊富にご用意しております。
南国の抜けるような青い空、鮮やかな花、夕方の太陽や夜の海など、自然を彷彿とさせる色使いに特徴的な絣柄が組み合わさって、人目を惹く製品に仕上がりました。
「いつの世までも」という意味のあるみんさー織製品は、大切なご家族や恋人、長いお付き合いのご友人へのプレゼントに最適です!
お客様へ
南国の豊かな色彩、熟練の手織り製品
みんさー織元・新絹江の「伝統を引き継ぎながらも、革新を目指していく」という創案のもと、豊かな色彩の広幅の布が織りだされ、商品研究されたことが現在のみんさー織製品の多種多様なアイテム化に繋がっています。
沖縄の風土と人の感性から生み出されたみんさー織製品は、現代の暮らしのアイテムとして馴染みながらも、他とは一線を画す沖縄らしさを感じさせる魅力があります。
沖縄・八重山の豊かな自然を表した色彩の糸と「いつまでも幸せをともに」という意味のみんさー絣模様を、熟練の手技で織り込んでいるので、相手を大切に思う気持ちが伝わる逸品です。
受賞歴
1995年 第17回 沖縄県伝統工芸公募展 最優秀賞 作品名:タペストリー「祈り」
1996年 第48回 沖展 奨励賞 作品名:八重山芭蕉ぐんぼう着尺
2003年 第50回 日本伝統工芸展 入賞 作品名:藍地八重山上布着物 「夕星」
2003年 第38回 西部伝統工芸展 入賞 作品名:八重山上布着物 「マルグムー繋ぎ柄」
2004年 新 絹枝が黄綬褒章受章
2018年 第53回西部伝統工芸展 入選 作品名:麻帯地「ファナ・アーシつなぎ柄」
2018年 第65回日本伝統工芸展 入選 作品名:麻帯地「ハーリー・海神祭」
2019年 第54回西部伝統工芸展 入選 作品名:麻帯地「うりずんの季節」