ブランド
伝統美が息づく新感覚のうつわ
江村商店
- 1917年
- 京友禅・西陣織
- 江村和博
歴史
京都の呉服問屋として
1917年創業の江村商店は、京都で呉服卸業を営んでいます。
創業当初は、反物の問屋として、京友禅にふさわしい上質な丹後の白生地を主に扱っていました。
白生地に入る地紋の特許を取得していた時代もありましたが、その後、京呉服をはじめ大島紬、結城紬、越後織物など、全国各地の反物を幅広く取り扱うようになりました。
家業であるこの呉服問屋を継ぐにあたり、私は着物の技術を活かして、他にもおもしろい商品を作りたいと考えました。
それは「次の世代にどのような伝統工芸を残していけるか」を模索する旅でもあります。
私は前職でお菓子づくりに携わっていたこともあり、お菓子を盛るためのお皿を作ることを思いつきました。
それ以来、新しい素材や製法に試行錯誤を重ね、京友禅・西陣織のうつわの開発につながっていったのです。
現代の日常生活において、着物を着ることはハードルが高いですが、呉服のうつわを作ることで、伝統工芸をより身近に感じていただけるのではないかと思っています。
特徴
呉服の可能性を広げるうつわ
京友禅・西陣織のうつわは、呉服の美しさを堪能でき、裏側には滑り止めや飛散防止加工をほどこした機能性の高い製品です。
着物の生地を、ガラスとEVA樹脂で挟んで貼り合わせるという斬新な発想から生まれた新感覚のうつわは、呉服の新たな可能性を切り開いたと言えます。
京友禅のお皿は、丹後の白生地に京友禅の伝統文様を染めあげて、ガラスで閉じ込めたものです。
どんな料理にも合うように、お皿自体の主張は控えめにして上品なデザインを心掛けました。
西陣織のお皿は、金糸や銀糸をふんだんに織り込んだ色艶のある絹織物を使用して、豪華さと華やかさを前面に押し出しました。
どちらもインテリアとして飾って楽しむだけでなく、料理やお菓子、フルーツなどを盛り付けて、実際に使っていただくことができます。
和と洋、古と新、柔と堅など、さまざまな要素がとけあい、調和しあう「うつわ」は、食卓を華やかに彩ります。
お客様へ
新古がとけあう京都文化を感じて
私たちが提案する京友禅・西陣織のうつわは、織物の色合いや文様などに歴史があり、どこを切り取っても美しく存在感があるものばかりです。
たとえば西陣織のうつわは、金銀箔や色が鮮やかな絹織物で、着物のように華やかなものです。
また、伝統の小紋柄を型染めした京友禅のうつわは、和食にも洋食にも映える上品なたたずまいです。
日本の中でもとりわけ京都で伝承されてきた着物の技術は、途絶えさせてはいけないものですが、洋装が主流の現代社会において、ライフスタイルに合わなくなっているのが現実です。
私たちは昔から伝わる古いものへの敬意を表しつつ、新しいものへの受容が融合した京都文化の素晴らしさを、これからも発信していきたいと考えています。
ぜひ、手に取って感じていただければ嬉しいです。
受賞歴
2015年 京ものコンクール部門賞 受賞(京都名産品協同組合主催)友禅
2016年 京ものコンクールグランプリ 受賞(京都名産品協同組合主催)西陣織
2016年 全国知事会より海外のVIPへの贈答品としてご用命
2017年 OMOTENASHI SELECTIONにおいて地域ブランド賞 受賞