ブランド
世界に発信する日本のSDG‘s
袋谷タオル
- 1926年
- 泉州タオル
- 袋谷謙治
歴史
江戸時代から続く日本初のタオル誕生の地
袋谷タオルは、1926年創業の大阪府泉佐野市にある泉州タオルのメーカーです。
大阪南部の泉州地域は、江戸時代から綿花栽培が盛んで白木綿の有数な産地でした。
当時は手ぬぐいや浴衣などの白さが際立っていることで評判だったようです。
1887年、泉佐野市の製綿業・里井圓治郎氏が白木綿の織機を改良して、日本初のタオルが誕生しました。
「泉州タオル」は肌触りが良く、保温性、通気性に優れている為、たちまち評判に。
1900年代初頭には、世界最大の紡績工業都市であるイギリスのマンチェスターになぞらえて「東洋のマンチェスター」と呼ばれるほどになりました。
そのような地域で、袋谷タオルは初代の恒吉が創業以来、情熱を持って真摯にタオル作りを続けてきました。
2代目の政治郎が会社を設立し国内外へ向けて製造・販売を続け、3代目の清一郎が開発した「袋織り」によって名入りのタオルが可能になり、社名や店名を織り込んだタオルの需要が高まりました。
4代目の昇はコンピューター化によって短納期・小ロット生産を実現。
地域資源を活用したタオルの開発で、高く評価されました。
現在、5代目となる謙治がその伝統を受け継ぎながら、時代の変化を先取りし、多様化するお客様のニーズに応え、より良い商品をお届けすることに努めています。
特徴
人にも環境にも優しい自然由来のタオル
泉州タオルの特徴は、織り上げた後に精錬・漂白をする後晒し(あとざらし)の製法にあります。
「晒し」とは、綿糸の強度を高める為に施された糊やロウ、もともと付着している油分や不純物をきれいに取り除く工程です。
泉州タオルは1887年より、一貫して後晒しにこだわることで、安心・安全なタオルを提供してきました。
また、後晒し製法は綿糸の持つ吸水性や独特の柔らかい風合いを引き出し、後染めの色を鮮やかにします。
袋谷タオルでは、使い心地の良さに加えて、常に時代のニーズに合ったモノづくりを追求してきました。
持続可能な社会の実現が叫ばれて久しい現代においては、地域資源を活用しながら環境に負荷をかけずに生産できるタオル作りが急務であると考えました。
そこで、大阪産のワインや地ビールを醸造した後に残った搾りかす、大阪産野菜の形が悪くて売れない物、不要になって捨てざるを得なかった物などを染料として活用することにしたのです。
大阪の生産者同士のコラボレーションから生まれたタオルは高く評価され、G20でも提供されました。
お客様へ
身近な物からサステナブルへ
『MOTTAINAI』の精神を楽しく暮らしに取り入れて、生産者同士、そして生産者と利用者がつながる世の中になればいいなと願いを込めたタオルです。
吸水性や柔らかさといった品質の高さはもちろん、自然の色をそのまま再現したナチュラルな物から、さらにワンランク上の深みのある発色を追求した商品まで、気分や好みに合わせてご利用いただけます。
「この色何の色でしょう?」と持っているだけで会話が弾み、贈り物としても注目されるかもしれません。
自然の恵みがいっぱいに詰まったタオルを、ぜひ手に取っていただければ幸いです。
受賞歴
2014年 ものづくり補助金 採択
2015年 地域創造ファンド 採択
2016年 大阪デザインイノベーション創出コンペティションDIMO事業 採択
2016年 革新的ものづくり補助金 採択
2018年 大阪製ブランド 認定
2018年 地域産業資源活用事業計画 認定