ブランド
美しい仏具の伝統工芸技術を活かして
岩田宝来屋
- 1924年
- 京仏壇・京仏具
- 岩田宏隆
歴史
仏教文化の都で生まれた京仏壇・京仏具
岩田宝来屋は、京都で創業した京仏壇・京仏具の製造元です。
京都における仏具の製造は平安時代に京都の七条に工房を構える仏師の系統が現れて、本格的な生産が開始されました。
江戸時代に入ると、キリスト教禁制に伴い実施された「宗門改め (しゅうもんあらため) 」という制度により、家庭に仏壇を設置することが広まりました。
以来、仏壇・仏具が人々の生活や習慣に根付いて、大きく発展してきました。
京仏壇・京仏具は、分業制で製作されており、その製作工程は多岐にわたります。
それぞれの職人が技術を高めながら力を結集し、総合的な工芸品としての京仏壇・京仏具を作り上げています。
1976 年、経済産業大臣より伝統的工芸品に指定されました。
特徴
精巧な手仕事で新商品を
京仏壇・京仏具の 70%は寺院用として製作されており、その技術力の高さは日本国内のみならず、海外でも高く評価されています。
各宗派の寺院内陣をそのまま再現したような造りの緻密さと、手作業でおこなわれる「木地製作」「漆塗り」「金箔押し」「呂色」「蒔絵」「彩色」「錺金具」「木彫刻」「総合組立」等の各分業工程の荘厳な美しさが大きな特徴です。
最高級の素材を使って、伝統技法で製作された京仏壇・京仏具は、芸術品として認められているほど精巧なものです。
そして、京都府仏具協同組合の審査を受け、国の伝統的工芸品の認定証を添付したものだけが、京仏壇・京仏具として認められるのです。
私たちは、古くからの伝統工芸技術を受け継ぎながら、現代の生活にも取り入れられるような商品を作り伝統工芸技術を守りたいと考えました。
ただ眺めるだけでなく、実際に生活の中で身近に置いて伝統を感じてもらえるようなアイテムを目指しています。
お客様へ
伝統技術を肌で感じて
京都には各宗総本山の寺院が数多くあり、私たちが携わる仏壇や仏具が 100 年、200年と長く使えるように、そして、100 年後、200 年後にも修理できる技法で製作することを心掛けてきました。
それは遠い未来まで責任を持つ仕事ですので将来的に修理・修復ができるように製作する技術が必要です。
こうした技術は、現代の SDGs のような取り組みであり、私たちはずっと以前から持続可能なモノづくりに向き合ってきたように思います。
伝統工芸の世界は後継者不足が深刻で、私たちの業界も同様の問題を抱えていますが、この素晴らしい伝統技術を活かして、現代のニーズにマッチする商品を作っていけば、きっと解決策が見つかると信じています。