ブランド
伝統に培われた美しさ
ノヨリ
- 1970年
- 尾張仏具
- 野依克彦
歴史
子供の頃から背中を見続けた錺金具職人に
私達は、神社寺院などで使われる仏具や、屋根に取り付けられている装飾金具などを作っている会社です。
もともと私の母の実家が代々飾り金具を作っており、そこで私の父が修行をして独立し現在の会社を礎となりました。
自宅が仕事場でもあったため、私は子供の頃から職人である父の背中を見て育ち、大学卒業後に父と同じ道に入りました。
1988年「有限会社ノヨリ」に社名を変更し、現在に至ります。
特徴
高い技術が生み出す温かみと優しさのあるデザイン
愛知の伝統工芸「尾張仏具」とともに発展を遂げてきた、錺(かざり)金具の技術を受け継いでいます。
仏壇仏具、神具・祭礼具に取り付く装飾金具を「錺金具」と呼びます。
私達は、その技術を活かしたアクセサリーや雑貨類を製作しています。
伝統技術の中にCADやNC彫刻機、CO2レーザー加工機など新しい技術を導入したり、また私は従来の錺金具の技術以外に、鍛金・七宝・高肉彫・象嵌などの技術も学び、常に進化を目指して、錺金具作りに取り組んでいます。
多種多様で高度な要望に応え、全国の本山、別院、有名寺院、文化財に数多く商品を納入してきました。
特徴的な技法は、連続した「くさび文様」を表す蹴り彫技法や「魚々子(ななこ)」という丸い粒を一つ一つ並べて表現することを得意とし、温かみと優しさのある仕上りを目指しています。
お客様へ
仏具業界以外の方にも知って欲しい、そして手にして欲しい
「錺(かざり)金具」、この文字は「金」で「芳しく飾る」「荘厳する」という意味の国字です。
私は、その重みのある言葉に「誇りとプライド」を持ち日々精進しております。
仏壇仏具業界は、生活様式の変化や宗教離れにより衰退の一途をたどっています。
そこで私達は、仏壇仏具業界以外の方にも錺金具を知っていただき、次の世代の職人たちの活躍の場を作り、技術を継承していくことを目指しています。
これからも様々な作品に挑戦し皆様にお届けしてまいります。
受賞歴
伝統的工芸品「尾張仏具」伝統工芸士
尾張仏具技術保存会 初代会長
2010年 第39回伝統工芸日本金工展 入選