
ブランド
伝統と革新が織りなす香り
新香
- 1988年
- お香
- 矢野剛史

歴史
古代より続く香木伝来の地
兵庫県淡路島は、古代より香木との深い縁を持つ地です。
推古天皇の時代、島の海岸に漂着した沈香を献上したことが、日本における香木伝来の最初と伝えられています。
江戸時代には線香の専業生産が始まり、やがて国内生産の7割以上を占める一大産地へと発展しました。
この「香りの島」で1988年に誕生したのが株式会社新香です。
創業者は「お客様の暮らしに本当に役立つ香を届けたい」という思いを胸に、墓参り用の線香の製造・販売から事業を始めました。
当時、関西と関東では線香の使い方に違いがあり、特に関東以北で使われる束線香は火がつきにくいという課題がありました。
そこで、先端にロウをしみ込ませた「点火芯」を施し、マッチ1本で手軽に着火できる線香を開発。
この画期的な工夫が大きな反響を呼び、「便利で面白く魅力的な商品づくり」という企業理念の礎となりました。
以降、装置や機械を自社で設計・内製化するなど、職人の手仕事と技術者の開発力を融合させた体制を確立。
時代の変化に合わせて、環境配慮型の製造や新しい香りの提案にも積極的に取り組んできました。
そして約5年の試行錯誤を経て、一本の中で香りが移ろう革新的なお香「SOZO」を開発。
淡路島に脈々と受け継がれる香りの伝統を継承しながら、未来に挑み続ける姿勢こそが、新香の歩みです。
特徴
香りが移ろう「SOZO」の誕生
SOZOは、伝統技術と現代の感性を融合させた画期的なお香シリーズです。
最大の特徴は「時間とともに香りが変化する唯一無二の香りのタイマー」であること。
1本のお香の中で、香りが順に切り替わることで、時の流れを五感で感じられる体験を提供します。
この革新は、淡路島で36年に及ぶ線香製造技術を基盤に、自社で一から開発した独自技術です。
開発には約5年を費やし、香料の配合比、燃焼温度、持続時間など、幾重もの試作を重ねて香りの切り替わりのバランスを精緻に調整して実現されました。
さらに、素材選びにも徹底したこだわりがあります。
天然香料や高品質な合成香料を使い分け、香りごとの個性を最大限引き出す調香によって、一連の香りの変遷が美しく心地よく感じられるでしょう。
視覚にも訴えかける工夫として、香りに合わせた色彩やパッケージデザインもテーマや季節感に沿って緻密に設計されており、香りだけでなくパッケージからも楽しさと美しさが伝わるようにしました。
また、安全・安心の国内生産体制を徹底し、全工程を職人の手で行うことで品質を細部まで管理。
さらに、SOZOは寝かせて焚くスタイルを推奨し、最後まで香りを楽しめて無駄が出にくい工夫も施されています。
このように、伝統と革新が交差する新香のSOZOは、香りに移ろいを感じ豊かな時間を追求する製品です。

お客様へ
今を大切にするための香りを
SOZOは、香りの移ろいを通して時の流れを感じていただくためのお香です。
忙しい日常の中で、ふっと深呼吸したくなるあの瞬間。
SOZOがその心の余白をそっと埋め、今という瞬間を大切に感じるきっかけをお届けします。
香りは1本の中で変化するため、飽きることなく最後まで楽しめるうえ、新しい香りを買い足す必要もありません。
まるで心がほどけて前向きな気持ちを取り戻すような、小さな贅沢です。
SOZOという名前には「創造(創る)」と「想像(想う)」の二つの意味が重なっています。
淡路島の職人技と柔軟な発想で生まれたこのお香は、あなたの心に寄り添い、ときにはヨガや瞑想、デジタルデトックスの時間にも自然と寄り添います。
今日を大切にするための静かな安らぎと、ほんの小さな感動が、日常にそっと灯りますように。
SOZOが、あなたの豊かな時間のパートナーになりますように。
受賞歴
2023年 五つ星ひょうご選定
2024年 おもてなしセレクション最高金賞受賞