ブランド
バリエーション豊かな和紙デザイン
湯島アート
- 1897年
- 加飾技法・襖絵
- 一色清
歴史
時代の流れの中に新しい加飾紙の魅力を発見
私たち湯島アートは、東京神田で砂子職人として修業をした初代一色吉太郎が、1897年に湯島で開業したことが始まりです。
江戸で育まれてきた金銀箔砂子や雲母刷毛引き(きららはけひき)、木版などの伝統技術を用いて和紙にデザインを施しています。
初代は、日本画壇の重鎮として知られる横山大観氏をはじめ、美術に携わる先生方との交流も多く、職人技とともに豊かな感性を子に引き継ぎました。
二代目は東京都伝統工芸士、三代目の私は経済産業大臣指定伝統工芸士に認定され、襖紙の意匠をデザイン・加飾する職人の工房を開きました。
高度経済成長期には、大量の襖紙や壁紙の需要があり、機械印刷の業態に変化した経緯もありますが、その後の時代の流れで伝統的な製法で造られる襖紙の美しい技術に、新たな価値が見いだされてきました。
私は和紙に金銀箔や砂子などで、伝統的図柄や装飾を加えることを加飾技法と名付け、受け継いだ技術や感性を大切にしながら、新しいデザインの商品開発にチャレンジし続けています。
特徴
唯一無二の加飾紙小物
襖紙の装飾は平安時代から続いてきており、紙の風合いや手触りの上に表現される、金銀砂子のきらめきや刷毛による着色で、主に日本の風景の美しさが表現されてきました。
その加飾紙の美しさを、私たちは現代のライフスタイルに取り入れて、楽しんでいただきたいと考えています。
クリエイターとコラボして制作した「香り紋」は、表に縁起が良いとされる吉祥紋を施し、中に天然の刻み香を入れました。
室内や車内などの飾る場所にふんわりと和の香りが漂い、忙しい毎日を送る方でも、ふとした瞬間にリラックスできます。
また、「紙の貝殻椀」は、二枚貝をモチーフにした平面から作り出す立体折り紙です。
紙の貝殻を伏せて美しい紙の置物として飾ったり、くぼみを利用して小物入れとしてお使いいただけます。
折り紙は日本の伝統的な遊びとして世界でも人気ですので、海外の方へのお土産としてもおすすめです。
「香り紋」「紙の貝殻椀」のどちらも、丁寧な手仕事でひとつひとつ製作しており、和紙に施した金銀箔や砂子の散らばり、刷毛の偶然のかすれや濃淡は、唯一無二のものです。
見る方に和紙装飾の味わい深さを感じてください。
お客様へ
暮らしにゆとりを与える紙小物
私たちは、「使われる方が華になる室内装飾」を心がけて、原点となる手仕事を大切に行っています。
櫛引、刷毛引き、砂子刷毛石など、さまざまな技術を用いて、すべてが手作りの一点物です。
仕上がりがそれぞれ異なり、同じものはありません。
お客様がご覧になった時に、美しさや懐かしさを感じるデザイン、色味、香りは、その時の気分を引き立てお客様の生活空間に、潤いを与える個性的なアイテムとなることでしょう。
ぜひご愛用いただければ幸いです。
受賞歴
2009年 東京都地域中小企業応援ファンド地域資源活用イノベーション創出助成事業【湯島伝統和紙加飾金銀砂子絵インテリア照明】和紙の立体装飾品(実用新案権)
2009年 チャレンジ大賞奨励賞 【きらら紙】
2013年 チャレンジ大賞奨励賞 【和紙壁紙 金よごし】
2017年 全国伝統的工芸品公募展入選 「からかみ【無彩 野毛具墨紙】」